伊藤忠商事株式会社

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グループ会社トップインタビュー

2009年創刊号

株式会社ファミリーマート
FamilyMart Co., Ltd.
代表取締役社長 上田 準二

株式会社ファミリーマートは大手コンビニエンスストアの中で唯一‘日本発祥のコンビニエンスストア’として1981年に設立されました。市場環境が厳しい中、他社と違う特長を徹底的に伸ばすことで成長し続ける株式会社ファミリーマート上田社長にお話を伺いました。

[写真]

昨年12月に海外出店20周年を迎えられましたが、海外のファミリーマートの出店状況、受け入れられている理由はどのような点にあるとお考えですか

海外の中でも韓国は約4,100店舗あり圧倒的なシェアを誇っています。台湾には1988年12月に1号店を出店し、以来、タイ、中国、アメリカと地域を拡大しています。アジア地区、特に中国は経済成長とともに若者の消費活動も活発になってきています。ファミリーマートが受け入れられた理由としてはカジュアルで、地元のお店と違う雰囲気などもあると思いますが、一番の理由は商品の安心・安全に対する絶対的な信頼感があるからだと思います。

コンビニエンスストア業界を取り巻く環境が厳しい中、業績が好調の理由は何だとお考えですか

小売業としての基本である「S&QC(サービス、クオリティ、クリンネス)を徹底的に磨いたことや、若手中堅社員が中心となり「ファミリーマートらしさをとは何か」を一人ひとりが考え、行動する「ファミリーマートらしさ推進活動」を継続したことだと思います。そしてこの活動をとおし、他社に比べ圧倒的に優位性のある「パスタ」、「ファスト・フード」、「デザート」の3つの重点商品が皆さまにご好評いただいていることだと思います。

「ファミリーマートらしさ推進活動」についてご説明く

2005年から若手中堅社員が集まり、一人ひとりがファミリーマートの強みを強化すために何が必要か、自分ならば何をするかということを考え行動しようと始めた活動です。管理職も自ら参加し、全面的に協力するように厳命しました。この活動は加盟店、さらに海外の台湾にも広がっています。
台湾は一時期業績があまり良くない時期がありました。そこで日本での活動を台湾で取り入れるべく、ファミリーマートジャパンのインストラクターが現地に赴き、現地のスタッフと一緒になって「台湾版ファミリーマートらしさ推進活動」を立ち上げました。すると半年後、業績が急上昇するという効果が得られました。
このように、消費環境が良くなくても、ファミリーマートが好きで足を運んでいただけるお客さまをどれだけ増やせるかということが勝負を分けるのだと思います。

[写真] アメリカハリウッドにある店舗

加盟店での活動例をご紹介ください

各店舗が自分たちのお店の特長を出しお客さまに喜んでいただくための「ファミリーマートらしさ」を形にしてきました。長距離ドライバーが多く訪れる店舗では夏は冷たいおしぼり、冬は暖かいおしぼりを出す。盲学校の近くの店舗はプライスカードすべてに点字をつけるなど、お客様に喜んでいただいた例を「ほのぼのホスピタリティ集」という冊子に掲載して加盟店・全社員に配っています。

「ファミリーマートらしさ推進運動」は商品にも現れているとお聞きしますが、具体的な商品をご紹介ください

もともとおいしいと定評があったオリジナルデザートを、絶対的差別化商品とするために、一から見直し「Sweets +(スイーツプラス)」シリーズとして発売しました。
フライヤー商品、特にフライドチキン、フライドポテトは自信作ですし、「三ツ星パスタ」は他社が数年かかっても追いつけないレベルだと自負しています。

シニア層向けの商品も豊富ですね

コンビニエンスストアのメインのお客さまは20~30代の男女と壮年層の男性で全体の約75%を占めています。ここにシニア層が加われば、スーパーや百貨店よりも強くなれる可能性があります。そのために、シニア層に好まれるような品揃えやお店づくりを考え、ファミマフレッシュコーナーとして野菜や果物、精肉などの生鮮品やカンパチ、ふぐなどの刺身を展開したり、「おやじプロジェクト」と銘打ち中高年向け商品の開発チームを作り、2007年度からは開発チームを40代~ 50代の「チームおやじ」50代後半~ 60代前半の「チーム団塊」の2つに分け、きめの細かい商品開発を行っています。

世界に広がるファミリマートグループチェーン店数2万店を目指されていますが、国内店・海外店についてそれぞれどのようにお考えですか

日本国内においては「選ばれる店舗」となることが重要です。そのためには、ホスピタリティあふれる店舗をつくり、お客さまの支持を高め基盤を固め全国で8,000店舗を目指します。
今後は海外進出をさらに積極的にすすめ、グローバル2万店を目指します。実現するとその先には世界の中でトップチェーンとなることも視野に入ってきます。特にこれからの大きなマーケットは中国です。現在、上海を中心に177店出店しており、中国におけるファミリーマートのビジネスモデルが確立したところです。来年から一気に多店舗展開を図っていく予定です。

加盟店と全社員に配っている「ほのぼのホスピタリティ集」
韓国の店舗
人気商品の「めんたいこパスタ」

社長の夢をお聞かせください

できるだけ早くグローバル2万店体制を構築したいです。
やる気のある若手幹部社員が育ってきているので、今は道筋をしっかり作り、10年後にはグローバル4万店を達成して欲しいと思っています。

[写真] 台湾の店舗
[写真] 上海の店舗
[写真] タイの店舗

株式会社ファミリーマート

設立
1981年9月1日
資本金
166億58百万円
代表取締役社長
上田準二
従業員数
3,030人(2008年8月末)※単体
店舗数
14,488店(国内:7,318店 ※AFCを含む 海外:7,170店、2008年11月末現在)
本社所在地
東京都豊島区東池袋3丁目1番1号

※ 本記事は社内報「im ITOCHU MONTHLY 2009年1月号」より転載しました。

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