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健康・医療関連分野での展開
「メディカルバリューチェーン構想」の具現化に向けて
アキレス (株)と伊藤忠商事が共同開発した
「新型インフルエンザ対応陰圧式エアーテント」
冠動脈ステント
神戸市立医療センタ-中央市民病院
世界に類を見ないスピードで高齢化が進む日本。「団塊の世代」が高齢期に達すると毎年100万人ずつ高齢者が増加していくと予想され、2055年には人口の40.5%に相当する3,646万人が高齢者になると推計されています(※1)。そのような超高齢化社会を将来に控え、社会コストの観点から医療・健康問題が、懸念すべき課題としてクローズアップされています。
当社は、こうした社会問題の解決を通じた新たな収益源の創出・育成を目指し、医療・健康関連ビジネス「ライフケア分野」の強化を図っています。健康・医療ビジネスは極めて多岐にわたるため、業際を越えた連携が不可欠です。あらゆる産業分野との接点やノウハウ、多彩な商社機能を有する伊藤忠商事が強みを発揮できるフィールドといえます。
現在、当社は「メディカルバリューチェーン構想」を掲げ、川上の医療機器の取扱、川中に位置する医薬品の流通分野、川下の病院向けビジネスといったそれぞれの分野で、M&Aなどの資本政策を積極的に活用し、事業モデルの構築を推進しています。
医療機器の分野では、当社子会社センチュリーメディカル (株)を軸に事業基盤の拡充に取組んでいます。2008年には整形外科分野の (株)日本エム・ディ・エム、循環器分野の (株)グッドマンといった、各診療科でトップクラスの製造販売会社への出資を実行し、陣容を更に固めました。
2008年には、新型インフルエンザ・パンデミック対策の企業連合「ジャパンメディカルパートナーズ」を他企業と共同で立ち上げ、当社が事務局となり国や自治体、企業による感染防止や応急措置に使う機器、輸送などを一括して提供する体制を整えています。
マネジメント支援や、包括的な業務受託などのサービス提供を通じて病院の経営改善をサポートする川下分野では、2008年に神戸市立中央市民病院のPFI事業(※2)をパートナー企業とともに受注しています。また、当社子会社ヘルスケアーテック (株)は、ITとアウトソーシングを駆使し、医薬品や医療資材の一元調達と在庫管理、物流を行うSPD(※3)事業も展開、多くの病院の経営効率化に貢献しています。
医薬品・医材卸の流通分野では、ヘルスケアーテック (株)は、ジェネリック医薬品の販売も行っています。今後は新薬も視野に入れた新たな医薬品流通モデルの創造に取組んでいく方針です。2010年には、伊藤忠(中国)集団有限公司および(株)グッドマンの3者による中国の医療機器メーカー「天健医療科技(蘇州)有限公司」への出資、また医薬品・医療機器、健康関連製品などを中国国内で販売する合弁会社「湖北共創医薬有限公司」を東邦ホールディングス(株)および九州通医薬集団有限公司と設立するなど、海外事業の拡大にも取り組んでいます。
「ビジネスと社会貢献」の両立を基本スタンスに、当社は今後も新たなビジネスモデルの開発と展開を推進していきます。
- ※1 人口動態に関する統計と推計の出所は内閣府
- ※2 PFI (Private Finance Initiative): 公共施設の設計・建設・維持管理および運営に民間のノウハウ・資金を活用し、公共サービスの提供を民間主導で効率的に行うという社会資本整備の手法
- ※3 SPD: Supply Processing & Distribution
中期経営計画
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