トップコミットメント

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発展し続ける企業への道筋

果たすべき「無数の使命」

伊藤忠商事は、初代の伊藤忠兵衛が創業して以来、近江商人の哲学である「三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)」の精神をビジネスの場で実践して参りました。また、変化する社会からの要請に応え、自社の利益だけではなく、商いの先に広がる豊かさを提供することが、当社が果たすべき使命であり、「豊かさを担う責任」を企業理念として社会と共に成長してまいります。2014年に定めたコーポレートメッセージ「ひとりの商人、無数の使命」は、その企業理念に込めた想いをわかりやすく示す言葉であり、当社から社会へのコミットメントでもあります。この考え方を確実に実践して行くことを、国際社会へ表明する意味を込めて、2009年より国連グローバルコンパクトに参加し、事業活動を通じて積極的にCSRを推進しております。

商社新時代をリードする「全社員総活躍企業」

急騰していた資源価格も落ち着きを取り戻すなど、世界情勢が変化する中、総合商社は新時代を迎えることになりました。当社は、2015年度に今後を見据えて一段と踏み込んだ損失処理や資産入替を断行し、より低重心の状態で2016年度のスタートをきりました。これまでも、強みである非資源分野を中心に成長を遂げて来ましたが、今年度も成長著しい中国・アジア市場を中心に最強の戦略パートナーと共に収益を拡大し、商社二強時代をリードして行きます。中期経営計画 Brand-new Deal 2017も2年目となりますが、社員の「個の力」をこれまで以上に強めるべく、「商社新時代をリードする全社員総活躍企業」をスローガンに掲げました。当社は5大商社の中では単体ベースで最少水準である約4,300人の社員で業界トップの利益を稼ぎ出しております。更なる成長の為には一人ひとりの社員が力をつけ、その力を最大限発揮することが必要不可欠です。社員が、仕事や社会生活を通じて成長する機会がより多く与えられる環境を整えるべく、業務を効率化し、創出した時間でお客様との関係強化、案件の新規開拓、企業研究やプライベートの充実を図ってもらいたいと考えています。また、心身共に健康な状態で力を存分に発揮してもらうために、『伊藤忠健康憲章』を制定し、社員の「健康力」増強を経営戦略の一つとしました。これらの戦略・方針のもと、一人一人が弛まぬ努力を着実に積み重ね、その力を発揮して行くことで更なる成長を成し遂げます。

持続的成長に向けて

企業は発展に伴い、事業領域が広域化・複雑化し、社会に対する影響力も大きくなっていきます。その結果、サプライチェーン上で環境破壊・人権侵害等が発生するリスクが高まっています。そうしたリスクを回避する仕組を的確に構築することが非常に重要となります。また、リスク管理のみならず、事業を通じて様々な社会的課題を解決して行くことも、当社が果たすべき重要な役割の一つであり、マテリアリティ(CSR上の課題)を特定して取り組んでいます。昨年、国連で持続可能な開発目標(SDGs)が採択されましたが、持続可能な社会を築くために、達成すべき目標が示されており、当社としても、従来から取り組んでいる水や再生可能エネルギー事業等を中心に、目標の達成に寄与していきます。当社は、150年以上に亘り発展して来ましたが、ひとたび慢心する気持ちが生じると、坂を転げ落ちるように衰退することになります。法令遵守や腐敗防止への毅然とした取組みはもちろんのとこと、倫理観をもってこれまで以上にコンプライアンスを徹底していきます。また、持続的な発展の礎となるコーポレート・ガバナンスについても、2016年度より任意諮問委員会の委員長を社外取締役とし、委員の半数以上を社外役員にするとともに、前厚生労働事務次官の村木厚子氏を新たに社外取締役として迎え入れ、多様な人材が活躍できる環境作りを行っていきます。これまで培って来たステークホルダーからの信頼をより確かなものとすべく、社会における存在価値を高め、これからも成長・発展し続けます。

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代表取締役社長 岡藤 正広
2016年7月