被災地支援「子どもの夢ファンド」第三弾

2014年3月11日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)は、東日本大震災復興支援の一環として、2013年3月に創設した被災地支援「伊藤忠子どもの夢ファンド」を通じて、新たに2件の支援を決定しましたのでお知らせします。

1)岩手県立山田高校ボート部への支援

岩手県立山田高校ボート部に救助艇、及び浮桟橋の設置費用等として350万円をNPO「国境なき子どもたち(以下、「KnK」)」を通じて寄付することを決定しました。

同校ボート部は、震災前より強豪として全国的に注目されていましたが、震災によりボートをはじめ艇庫施設からオールまで、ほとんどの備品を失いました。2011年、KnKがボートなどを支援し、内陸の湖まで片道2時間かけて通い練習を再開してきました。その結果2013年3月の全国高校選抜大会で岩手県初の優勝、8月の高校総体では準優勝、10月の全日本新人選手権大会にて優勝という成績を収めてきています。しかし、山田湾で練習ができるようになった現在も、救助艇が失われているため、夕方に練習する生徒の安全確保が懸念されています。また基本設備の浮桟橋が無いため、部員は毎回冷たい海を渡ってボートに乗り移っている状況です。
山田高校は山田町の唯一の高校であり、そのボート部の活躍は震災で甚大な被害を受けた山田町に大きな希望を与えるものになると考え、今回の支援を決定しました。

2)仙台市立中野小学校「中野バレーボールスポーツ少年団 中野スプラッシュ」及び「中野スパローズ少年野球チーム」への支援

中野バレーボールスポーツ少年団 中野スプラッシュに男子チーム名入りユニフォーム及び男女のバレーボール用バックパックとして45万円、及び中野スパローズ少年野球チームに試合球、練習用プラスチックボール、折りたたみテント等として20万円の合計65万円を公益社団法人「日本国際民間協力会」を通じて寄付することを決定しました。

仙台市立中野小学校は、海岸線からわずか1㎞の距離にあり、震災当日2階まで浸水、児童や職員、地域の住民など500人以上が屋上に避難し、夜を過ごしました。学区全体が大きな被害を受け、被災した校舎はすでに解体されています。生徒数は以前の半数以下となり、近くの中野栄小学校で授業を受けています。

中野スプラッシュは近くの小中学校を転々として練習、中野スパローズは被災した広場を整備し練習を続けています。被災地で頑張っている子どもたちを応援するため、今回の支援を決定しました。

伊藤忠商事は子どもの夢ファンドや様々な活動を通じて東日本大震災復興への支援を今後も継続していきます。

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中野バレーボールスポーツ少年団中野スプラッシュの様子
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中野スパローズ少年野球チームの様子