ここから本文です
ニュースリリース 2004年
伊藤忠、米ニューメキシコ州政府と包括提携に合意
-米国州政府と日本企業間における初の提携-
2004年6月15日
伊藤忠商事と米国ニューメキシコ州政府は、同州発の先端技術の商業化に向けた相互協力に合意し、包括提携契約を締結しました。米国州政府が日本の民間企業と包括的な提携を行うのは今回が初めてです。
ニューメキシコ州は、米国の学術および産業の研究開発においてユニークな位置を占めています。 労働人口に占める博士号取得者数は全米50州中第1位であり、州内総生産に占める研究開発支出(研究開発集約度)は全米第2位、そして、米国の科学技術の発展に大きな役割を果たしているロスアラモス及びサンディア両国立研究所、3つの州立大学、国立ゲノム研究センターやサンタフェ研究所等の民間研究施設を抱えています。
ニューメキシコ州政府は、州内の国立研究所、大学や民間の研究機関に眠る豊富な技術を州内での新しい企業の設立や雇用の創出に役立てる試みを続けておりますが、伊藤忠の掲げる市場ニーズと技術シーズのマッチングというユニークな機能に着目し、州内の先端技術を核とした新製品の開発、新しい企業の設立、事業開発を伊藤忠と共同推進し、州経済及び産業の育成促進に役立てていくことを目的にこの度の包括提携を決定したものです。
伊藤忠は産業界のニーズをもとに、ニューメキシコ州の有する膨大な研究開発資源にアクセスし、州経済開発局の支援を得ながら、州内の関連する研究機関、大学や企業と(1)技術移転、(2)新技術に基づくサービスや製品の販売、(3)新技術を核とした合弁事業の設立、(4)先端技術分野のベンチャー企業への投資、(5)グローバル市場ニーズに基づく技術・知的財産の共同開発 等のビジネスを推進していきます。 先に包括提携を締結したロスアラモス国立研究所との個別案件開発をさらに加速、拡充すると同時にサンディア国立研究所等の他の研究機関、企業とのビジネス開発を広げていきます。
伊藤忠はニューメキシコ州ですでに次のような先端技術ビジネス開発案件を推進中です。
- 1) 脱NOx(窒素酸化物)技術共同開発
- 伊藤忠オートモービル(株)は、クリーン・エア・システムズ社と覚書を交わし、自動車産業市場で大きなニーズが期待できる環境保全型の新しい脱NOx(窒素酸化物)技術の共同開発を目指します。
- 2) Zircleファンド
- サンディア国立研究所発の技術シーズ、スピンオフベンチャーへの投資に特化したファンドであるZircle社と、ファンドへの参画を含めた多角的な取り組みについて検討しております。
- 3) バイオメトリック(生体認証)センサー共同マーケティング
- ルミダイム社のバイオメトリックセンサー関連商品の共同マーケティングを行っています。
伊藤忠は今回の提携を契機に今後年5~10件程度の新規開発・投資案件を推進していく方針です。
以上