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ニュースリリース 2004年
イトチューウールリミテッドがタスマニア・ウールを展開
2004年6月24日
この度、伊藤忠商事のグループ会社であるイトチューウールリミテッド日本支社は、タスマニア最大手のウールブローカーであるロバーツ社(オーストラリア、タスマニア州、ホバート市)と、日本向けタスマニア・ウールの垂直型展開を独占的に行なうことで合意しました。また、ロバーツ社が保有する「タスマニアン・メリノ」の日本におけるマスターライセンス権を当社が取得し、原料から製品まで一貫したタスマニア・ウールの差別化提案を本格展開することとなりました。
タスマニアは、オーストラリアの南東に位置する、面積がおよそ7万平方キロの島です。その形から「アップル」という愛称で呼ばれ、また、オーストラリア大陸とも隔絶され、自然の姿を数多く残しています。世界の中で最もきれいだと言われる南氷洋からの風が直に吹き抜ける、豊かな自然に育まれたタスマニアでは、農産物をはじめ、シーフード、ワイン、ビールなど、いずれも優れた品質には定評があります。
タスマニアのウールも、同様です。全般的に白度に優れ、強度も良く、極細番手のウール(いわゆるスーパーファインウール)を数多く産出しており、その良質さから、高級服地の原料として、古くからプレステージ化されています。「タスマニア・ウール=高級品」というイメージを持つ消費者も少なくありません。また、タスマニア・ウールの産毛量は、全オーストラリアの産毛量の約3%と、とても稀少であり、且つ、外来種の排除の姿勢も徹底しています。
イトチューウールリミテッドでは、豪州で長年の原毛買付をしてきたノウハウを発揮して、
本物の良質タスマニア・ウールを使用した商品を安心して消費者に届けられる仕組み(消費者と生産者を繋げる仕組み)
タスマニアの生産者を含めての原料段階からの差別化による、独自商品を顧客に創造・提供できる仕組み
の構築、及び商権拡大を図る事となりました。具体的な進め方は、以下の通りです。
- 1) 対日市場向け取組は、イトチューウールリミテッドが独占的に行なうことでロバーツ社と合意に至りました。
- 2) ロバーツ社が保有する「タスマニアン・メリノ」登録商標の日本におけるマスターライセンス権をイトチューウールリミテッドが取得しました。最終製品までの流れが明確で、且つ、ロバーツ社と当社が「タスマニアン・メリノ」としての展開に適切であると認めた商品に限定して、この商標使用を許可いたします。今後は、同商標の日本国内での認知度向上と育成・管理に努めてまいります。
- 3) 原料買付証明書の取得
ロバーツ社の働きかけで、タスマニア・ウールを買付した場合に、タスマニア州政府から原産地証明書を発行する体制が2002年7月より敷かれました。この証明書には、買付したウールの買付商社名・数量・タイプが記載され、同州政府の署名が入り、発行された証明書は全て連番で管理をされています。しかしながら、川上から川下までが分断されている国内業界構造もあり、今まではこうした体制も十分には活用されておりませんでした。今後は、当社がロバーツ社と行なう新たな展開の下、原料買付証明書がもつ機能・価値も積極的に活用してまいります。 - 4) 原料から消費者に至るパイプラインの構築と個別ニーズに即した仕組みの提案
イトチューウールリミテッドが、紡績各社をパートナーとしながら、上記コンセプトを理解して頂ける企業、消費者により近い企業とダイレクトに接点をもって案件の具現化を計ります。その上で、個別ニーズに即した形でタスマニア・ウールの差別化提案を行ない、原料から製品までのパイプラインの構築に努めます。そのパイプラインに対して、当社が原料加工段階までを管理して原料供給を行なってまいります。市場におけるニーズは益々多様化してきており、独自性の発揮、安心や信頼の提供、環境対応など、各案件毎に重要視されるテーマは異なりますが、そうしたニーズに対応した仕組みの構築を行なってまいります。
本件展開の第一弾としては、メンズスーツ素材として、三陽商会向けパイプラインにタスマニアの細番原毛を供給開始いたしました。「タスマニアン・メリノ」の商標は2004FALL/WINTERの同社商品で使用開始される予定です。今後、衣料品に限定せず、第二弾以降もアイテムを拡大していく予定です。
なお、タスマニア・ウールの展開における取扱予定高(原料ベース)は、初年度で1.5億円、3年後に5億円を見込んでいます。
備考
「タスマニアン・メリノ」の商標は、ロバーツ社ウール事業部が、日本のほか、
オーストラリア、ニュージーランド、中国、欧州連合、カナダで登録しております。
以上