伊藤忠商事株式会社

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ニュースリリース 2004年

伊藤忠が米国優良バイオベンチャーARYx Therapeutics, Inc.へ出資

2004年8月6日

伊藤忠商事は、消化器、循環器、代謝性疾患領域などの新薬開発ベンチャーである、米国ARYx Therapeutics, Inc.(以下ARYx社)に対してこのたび100万ドルの出資を行いました。
ARYx社のリードインベスターは、伊藤忠商事が戦略提携を締結している、世界最大のバイオベンチャーキャピタルグループである米国MPM Capital(以下MPM)で、伊藤忠商事はMPMが運営するファンドに対して2002年8月に20百万ドルを投資しております。MPMの投資先ベンチャーへの直接出資は、昨年11月に実施したMetabasis Therapeutics, Inc.に続き、2社目になります。

ARYx社は、米国シリコンバレーのサンタクララに本社を置き、心房細動・胃食道逆流症の2つの開発品目が現在臨床試験に入っています。彼らの技術は、既に市場で流通されている製品の中で、副作用の強いもので販売中止、若しくは販売自粛を余儀なくされた製品を、独自のプラットフォーム技術により市販されている既製品に手を加え、理論的に副作用が出ない新薬開発を特徴とするバイオベンチャーです。上記いずれかの品目において、POC(proof of concept=概念実証) が確立されれば、同種の問題を抱えている他の流通されている製品にも着手可能となり得る、将来性の高い有望なバイオベンチャーです。

今後伊藤忠商事はARYx社の対日展開を推進することにより、MPMと協調して同社の経営支援を進めることで、早期のIPOを実現したい考えで、さらには、同様の直接出資を加速化することにより、バイオ分野における収益基盤の拡大につとめてまいります。

各社概要

ARYx Therapeutics, Inc.

本社所在地
2255 Martin Avenue, Suite F, Santa Clara, CA 95050
設立
1997年
代表者
Dr. Peter Milner
従業員数
約30名
主要株主
MPM、Nomura International、Orbimed, Merlin BioMed

MPM Capital

本社所在地
111 Huntington Ave., 31st Fl., Boston, MA 02199
設立
1992年
創立者
Dr. Ansbert Gadicke
GP数
9名
運用資産
23億ドル
投資先企業数
約70社

心房細動について(ATI-2042)

心房細動は脈拍の間隔がバラバラになる不整脈(絶対不整脈)。高齢者で治療を要する不整脈の中で最もよく見られるもの。加齢とともに増加し、70代で5~6%、80代で8~10%の頻度で心房細動が検出されている。心房細動には、一時的な心房細動(発作性心房細動)と慢性の持続性心房細動があり、どちらも脳梗塞などの動脈塞栓を引き起こす原因となる。

胃食道逆流症について(ATI-7505)

食道内への胃酸などの胃内容物逆流による症状があれば胃食道逆流症(GERD、gastroesophageal reflux diseaseの略)と呼んでいる。胸やけや胸痛はよく見られる症状。高齢者の増加、食生活の欧米化により今後さらに患者数が増加することが予想される。胃の筋肉の緊張が低下して働きが弱くなり、食べたものを胃から十二指腸へ送る作用が低下する。種々の手術や代謝性疾患、腹膜炎などが原因でおこり、胃拡張の状態となり、食欲不振、吐気・嘔吐などの症状が見られる。

以上

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