伊藤忠商事株式会社

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ニュースリリース 2004年

「がんばれ日本企業!ファンド」が(株)アイアールに出資
-医療機器メーカーへ初の出資-

2004年9月30日

伊藤忠商事(株)が100%出資するチャレンジ・ジャパン・インベストメント(株)が管理運営する「がんばれ日本企業!ファンド」は、脳血管内治療用デバイスを開発する(株)アイアールに3,600万円を出資いたしました。

(株)アイアールは、日本大学医学部と同大学工学部の医工連携体制の枠組みを活用し、そこに全国のドクターのアイデアを持ち込み、共同研究に発展させることによって、スムーズに製品化の可能性を検討及び評価をしている医療機器メーカーです。同社は、2004年7月にドクターにとって使いやすく、患者にとっても有効な「異物回収用バスケットワイヤー(商品名Mintcatch)」の製品化に成功しました。当製品は、血管内異物回収用カテーテルとして認可を受けたデバイスですが、臨床家の間では脳内で狭窄を起こしている動脈をバルーン等で拡張させたときに、剥がれたプラークをキャッチして回収できる機能が注目されており、プラークが末梢に流れることを防ぐフィルター式プロテクトデバイスとして応用可能ではないかと期待されています。

血管拡張術において、これまでの製品はプラークをキャッチした後に目詰まりを起こし、血流を遮断させる可能性が高い一方、同社製品はプラークがバスケット部に回収された状態でも血流を遮断させることがありません。従って、術後の後遺症が残らないという優位性を持っております。この製品は、血管内異物回収用カテーテルとして薬事認可を取得し、2004年8月から販売を開始しております。また、同社の事業は、福島県の知的クラスター形成事業第一号に認定され、産学官が連携した研究開発体制を築いております。

販売については、医療機器専門商社であるセンチュリーメディカル(株)が同社製品のうち、脳血管内治療用デバイスの総代理店となっており、同社の売上拡大を支援いたします。また、現在企画開発中のデバイスは50品目以上にのぼり、今後適時に製品をリリースしていきます。チャレンジ・ジャパン・インベストメント(株)としては、同社の経営会議に参加するなどして、経営に関するサポートを行っていきます。

[写真] 異物回収用バスケットワイヤー
「Mint Catch」写真

企業概要

株式会社アイアール

住所
東京都豊島区要町3丁目23番12号クレセントビル3F
設立
1999年2月22日
資本金
1億650万円
代表取締役社長
河邊 大輔
事業内容
血管内治療用デバイスの開発
関連会社
株式会社栗原医療器械店

チャレンジ・ジャパン・インベストメント株式会社

住所
東京都港区北青山2丁目5番1号
設立
2003年6月24日
資本金
6,000万円(伊藤忠商事100%出資)
代表取締役社長
橋上 保隆
事業内容
投資事業有限責任組合の管理・運営
(がんばれ日本企業!ファンド、がんばれ関西!ファンド)

センチュリーメディカル株式会社

住所
東京都品川区大崎1丁目6番4号
設立
1974年4月
資本金
3億円(伊藤忠商事100%出資)
代表取締役
京谷 康雄
事業内容
医療機器の輸入、販売

カテーテルとは

体内に挿入して診断または治療をする細長い管のこと。体腔から体液を排出したり、空気や栄養物、薬液を注入するために用いられる。

フィルター式プロテクトデバイスとは

フィルター式プロテクトデバイスとは、フィルターに穴を開けて、血流を遮断せずにプラークが末梢に流れることを守る(プロテクト)する医療機器(デバイス)である。狭窄を起こしている動脈の拡張術を行うと、狭窄の原因であるプラークが血管の内壁から剥がれてしまい、末梢に流れることによって、その先の領域で血管がつまってしまう。そこで、その先の領域を守る(プロテクト)機器(デバイス)が必要となる。これまで、バルーンを膨らませて血流を遮断させ、プラークを拾っていたが、血流を遮断すると術後に後遺症が残る危険性がある。そのため、血流を遮断せずプロテクトするデバイスが必要とされており、フィルターに穴を開けて、血流を遮断せずにプラークをキャッチできるプロテクトデバイスの製品化が望まれていた。

福島県知的クラスター形成事業

福島県の大学等試験機関が有する研究資源や技術ポテンシャルを核に、様々な研究グループや企業化支援機関が連携し、福島県の科学技術の高度化や新規雇用の創出、経済の活性化を図り地域経済の再生を目指して実施される事業。当事業に認定されると開発費の補助を受けるとともに、県の施設等を安く利用できるなどのメリットがある。

以上

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