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ニュースリリース 2004年
伊藤忠商事と米国コロンビア大学が提携
-第一号案件として中西香爾教授研究室へ研究資金を提供-
2004年10月7日
伊藤忠商事は、米国コロンビア大学の中西香爾(こうじ)教授及びシェランスキー教授の研究に対し、アルツハイマー病新薬開発に対する1年間の研究開発資金として、このたび20万ドルを拠出致しました。
伊藤忠商事は、この研究開発資金の提供により、1年後に研究成果として挙げられる、アルツハイマー治療薬候補化合物の日本及びアジア地域における第一交渉権を取得致しました。この研究開発成果を受けて、国内製薬会社向けのライセンス提供、またはベンチャーの設立など、コロンビア大学との共同ワークを予定しております。アルツハイマー病の日本市場規模は、1999年時点で12万人程度ですが、2015年には262万人にも増加するとも言われており、その市場性に伊藤忠商事としてかねてから着目しておりました。
中西香爾教授は、世界的に有名な化学者であり生理活性物質解析の権威で、同教授の研究室では、イチョウ葉エキスに含まれている成分「ギンコライド」を利用し、アルツハイマー病新薬の研究開発を行っています。中西教授の発見したイチョウ葉エキスに含まれる有効成分テルペンラクトン(ギンコライド)には、脳の海馬(記憶)を刺激する作用があり、アルツハイマー治療薬としての可能性に注目が集まっております。
伊藤忠商事は、2003年4月にコロンビア大学の技術移転機関とバイオ・ナノ・IT分野を含む先端技術分野において、包括提携を締結しておりましたが、今回の同大学とのアルツハイマー病治療薬開発協力を機に対外発表することとしたものです。コロンビア大学の技術移転による収入は、年間178百万米ドルと、全米大学の中でも最高で、また、医学・工学の分野で通算60以上のノーベル賞受賞者を輩出している名門大学です。伊藤忠商事は今回の提携に加え、同大学発の有望なスピンオフベンチャーへの投資及び対日ビジネス展開の推進、共同研究開発を進めます。また本件は、伊藤忠商事にとり、戦略として掲げております知的財産関連ビジネス第一号案件でもあり、これを皮切りに、今後更なる先端技術分野における知的財産関連ビジネスの収益基盤の拡大につとめてまいります。
コロンビア大学 技術移転機関
(Columbia University, Science & Technology Ventures)
設立 |
1982年 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
大学発ベンチャー数 |
58社(内4社は公開企業) | ||||||
ライセンス収入 |
|
アルツハイマー病について
アルツハイマー病は、脳が全体的に萎縮するために発症します。70歳前後の老年期になって現れる痴呆をアルツハイマー病と呼んでいます。
中西香爾教授 略歴
名古屋大学出身。東北大学教授を経て、1969年に米国コロンビア大学へ。
1994年 |
全米科学アカデミー化学賞受賞。 |
|---|---|
1996年 |
ウェルチ化学賞受賞。 |
1999年 |
文化功労賞受賞(日本)。 |
2002年 |
ファイサル賞(アラブのノーベル賞)受賞。 |
イチョウ葉エキスに含まれる有効成分テルペンラクトン(ギンコライド)には、脳の海馬(メモリー)を刺激する作用があることを中西教授が発見。
以上