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ニュースリリース 2005年
株式会社デンエンチョウフ・ロマンと伊藤忠商事株式会社の包括提携について
2005年2月15日
この度、伊藤忠商事株式会社と、技術開発ベンチャーの株式会社デンエンチョウフ・ロマン(本社:東京都大田区 社長:渡邊一枝 資本金3千万円 以下 デンエンチョウフ・ロマン)は、同社が開発した液剤の販売、及び液剤をコートした繊維製品の製造販売、染色加工サービスを行うことを目的とした包括的業務提携を締結しました。なお液剤の製造は、デンエンチョウフ・ロマンと既に技術提携している大日本印刷グループのザ・インクテック株式会社(本社:東京都千代田区 社長:畠山成光 以下 ザ・インクテック)が担当します。
デンエンチョウフ・ロマンは2001年12月、手作業によって70ナノの均一な薄膜を形成し、かつ強力な接着力を持つ顔料固着用前処理液の開発しました。この液剤は印刷業界、インクジェットプリンター業界、その他様々な業界から注目されており、中でも繊維業界向けの用途開発、供給、販売が課題となっていました。これを受けてこの度デンエンチョウフ・ロマンと伊藤忠商事は、デンエンチョウフ・ロマンの開発技術およびその2次製品を世界で製造販売するための包括提携を締結しました。デンエンチョウフ・ロマンは今までに大日本印刷グループと技術提携は行っておりますが、総合商社と包括的な提携を行ったのは今回が初めてです。総合商社である伊藤忠商事と包括提携を結ぶことにより、そのマーケット知識、ネットワーク、金融、投資等の機能を活用した「売れる技術」の開発、繊維製品の販売が可能になります。
本液剤、及びそのコーディング加工の特徴
- 1. インクジェットプリント後も風合いは変わらず、又接着面においては高い耐水性・耐洗濯性・耐光堅牢度を持つ
従来の水性顔料、油性顔料、及び溶剤顔料インクジェットプリンター用生地は、コーティング剤の影響から風合いが硬く、一方風合いが一番柔らかいと思われる水性顔料インクジェットプリンター用生地は耐水能力が低く、洗濯には大変弱いことから、限定的な用途に限られていました。これら弱点をすべて解消することが可能となりました。 - 2. 染色工場等の既存の設備を使った加工が可能
従来の薄膜コーティングは大規模な設備が必要でした。 - 3. 高画質で小ロット・オンデマンドプリント用途に適している
- 4. 環境負荷が少ない
水性顔料を使用するため乾燥行程で悪臭が漂わない。また従来の染色に比べて大規模な水洗作業と電力を使用しない。 - 5. 人体に安全である
本液剤に用いる原材料はすべて各種法令:労働安全衛生法、化審法、毒物及び劇物取締法に適合しています。
この特徴を活用し、デンエンチョウフ・ロマンと伊藤忠商事は以下2つの事業を共同展開して参ります。
1. 水性顔料インクジェットプリント用繊維製品の製造販売
デンエンチョウフ・ロマンが開発した液剤を生地にコーティングすることにより、耐水性が高く、洗濯にも強い、さらに風合いのよい水性顔料インクジェットプリンター用生地を開発することができました。水性顔料用インクジェットプリンター用繊維製品が衣料用として販売されるのは業界初です。インクジェットプリント技術は高画質で、かつオンデマンド用途に最適です。また水性顔料インクは環境負荷が少なく、家庭での使用に適しております。今回の水性顔料用インクジェットプリンター用繊維製品は「家庭で気軽に染色」を容易にし、家庭に手芸の楽しみを提供することになるでしょう。繊維製品の商品開発は繊維素材、織物、編物、縫製品をユーザーの要望に応じて順次開発していきます。販売先は繊維業界、インテリア業界、手芸業界、小売業界全般、印刷業界、自動車業界を中心とします。
2. 水を使わない環境型染色サービスの提供
従来の染色サービスはスチーミング(熱処理)、ソーピング(水洗)工程において、大量の水と電力を使用します。また通常用いられる染料は水に溶けてしまうため、廃棄に膨大な労力を必要とします。デンエンチョウフ・ロマンの接着技術を用いた染色サービスは、設備のダウンサイジング、ソーピング(水洗)工程の削減、及び電力消費の削減をもたらし、環境負荷が大きく軽減します。
以上