パルプ取扱量の増強について~世界最大手パルプトレーダーの地位確立へ~

2015年4月24日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)が24.9%の株式を保有する世界最大級のフィンランドの針葉樹パルプメーカーであり年間約230万トンのパルプ生産量を誇るMETSA FIBRE社 (以下「メッツァファイバー」)は、総額約12億ユーロ(1,560億円)の大規模増産計画の実行を決定しました。

世界的に紙の需要が増加する中、メッツァファイバーはフィンランド国内の潤沢で良質な森林資源を活用し、その安定した原料供給を背景に高いコスト競争力を発揮しています。
この計画実現後は、メッツァファイバーの年間パルプ生産量は約80万トン上乗せされて約310万トンに到達します。これにより製紙用の市販針葉樹パルプメーカーとして生産量世界第1位となる見通しです。尚、この増産計画は2017年9月の完了を予定しています。

伊藤忠商事とメッツァファイバーは1970年代の日本向け輸入取引を端緒に、2004年に正式な販売提携を開始し、現在はメッツァファイバーの針葉樹パルプの独占販売代理店としてアジア市場に販売しています。今回の増産予定である約80万トンの内、伊藤忠商事が約70万トンを取り扱うことが決定されており、この内の約50万トンを需要が増加しているアジア市場で販売する計画です。

伊藤忠商事は、主に中国・ヨーロッパ・北米に確立した販売ネットワークを活かし、2014年度実績において、世界の主要パルプトレーダーの中で最多数量となる年間280万トンを取り扱いました。この度の増産計画により伊藤忠商事のパルプ取扱量は合計350万トンとなり、リーディング・グローバル・パルプトレーダーとしての地位を確固たるものとするのと同時に、販売ネットワークの更なる拡大と紙パルプ事業の強化を実行していきます。

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