フィリピンLPガス販売事業の強化・拡大について

2016年5月13日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)は、伊藤忠エネクス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:岡田賢二、以下「エネクス」)と共同で株式会社クリージアエナジーホールディングス(本社:東京都港区、以下「クリージア」)を設立し、現在伊藤忠商事が保有するフィリピンLPガス販売事業会社であるIsla Petroleum & Gas Corporation (本社:フィリピン共和国マカティ市、以下「IP&G社」、Isla Petroleum & Energy 60%、伊藤忠商事 40%)の伊藤忠の持分株式を、クリージアに譲渡致します。今後、伊藤忠商事とエネクスは、クリージアを通じて、伊藤忠グループとしての総合力を発揮することでフィリピンのLPガス販売事業の更なる強化・拡大を図っていく方針と致しましたので、お知らせ致します。

IP&G社は2011年に8月に現地パートナーのIsla Petroleum & Energy社とともに設立した合弁会社で、SHELLフィリピンのLPガス事業を買収し、自社ブランド「Solane」を掲げ、LPガスの輸入から卸・小売販売事業を展開しています。フィリピンは人口が1億人を突破し、今後も経済成長・人口の伸びが期待される成長市場です。島嶼国という特性から、運搬が 容易なLPガスは、導管の敷設が必要な都市ガスと比べて普及に優位な燃料であり、昨今の資源価格安の追い風もあり、各家庭におけるLPガス普及の加速も期 待されています。IP&G社は、家庭向けに加え、ショッピングモールやファーストフード、ホテルのレストランなどの商業用途、また、日系メーカー をはじめとした工業用ユーザーへの販売を積極的に推進しています。

伊藤忠商事、及びエネクスは、伊藤忠商事が培ってきたエネルギー分野における海外トレード・事業経営の知見、及びエネクスが培ってきたLPガスの卸・小売販売の知見を結集し、IP&G社の企業価値向上に取り組んでいきます。

伊藤忠商事は、日本、中国、韓国、インド、インドネシア、タイ、フィリピン等への供給に係る物流を構築し、年間約5百万㌧のLPガスを取扱っております。LPガスは、今後も、新興国を中心としたアジアにおける需要が大きく伸び続ける見込みであり、伊藤忠商事とエネクスは、伊藤忠グループの総合力により、アジア各国への展開、トレードの強化・拡大を目指して参ります。

クリージア社概要

会社名 株式会社クリージアエナジーホールディングス
本社所在地 東京都港区
設立 2016年4月
株主構成 伊藤忠商事60%、伊藤忠エネクス40%
事業内容 海外における石油・LPガス事業に関する株式の保有、売買並びにその他の投資

クリージア設立前の出資形態

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クリージア設立後の出資形態

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