エネルギー・化学品カンパニーのCSR

カンパニーの中長期成長戦略

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エネルギー・化学品カンパニープレジデント
今井 雅啓

エネルギートレード分野では、従来のフローであるアジア各国間での輸入/卸売事業の継続・拡大を図ると共に、北米からアジアという新しいトレードの流れにも引き続き対応していきます。エネルギー開発に関しては、知見・経験を活かし、優良パートナーと共にリスクを抑えた既存案件の拡張やコスト競争力のある新規案件への参画により、将来の収益基盤の拡大を目指します。開発にあたっては、環境への配慮、地域社会との共生、安全な労働環境等が事業継続上の課題であると認識し、パートナーと共に適切な対策を講じていきます。

化学品分野では、有機化学品・合成樹脂・無機化学品の各分野における世界規模でのトレード展開を軸として、各種プロジェクトの推進を通じて競争力のある商材の確保を行っていくと共に、医薬品を含むリーテイル・樹脂加工・電子材料・精密化学品分野への取組を推進することにより、ビジネスフィールドの拡大及びサプライチェーンの強化を目指していきます。化学品の取扱いについては、国内外の化学品関連法の遵守に向けた教育の徹底、並びに原材料から買い手の手元に至るまでのサプライチェーン全体の管理に向けた体制を強化していきます。
また、カンパニー全体として、戦略的業務・資本提携契約を締結したCITIC/CPグループとのシナジー創出に向けて引き続き取組んでいく方針です。

カンパニーのCSR

多様化するエネルギー資源・素材の安定供給を推進

石油・ガス・化学品の幅広いバリューチェーンを取扱うエネルギー・化学品カンパニーは、環境への配慮、地域社会との共生、製品の安全な取扱いを徹底し、生活の基盤となるエネルギーや素材の安定供給に取り組みます。また、多様なエネルギー資源の開発や、環境保全型ビジネスの推進を通じて、豊かな社会の実現に貢献します。

獲得を目指す収益機会 挑戦すべき課題
  • 世界的な人口増加による食料需要拡大への対応(肥料ビジネス等)
  • 地球温暖化に対応した電力消費削減への取り組み
  • 変化する化学品関連法規制に対する遵守体制の構築
  • エネルギー開発分野でのHSE(Health, Safety, Environment)への配慮
  • 地域社会との共生

CSRアクションプラン

2016年度行動計画の要点

従来型油田開発によるエネルギー資源の安定確保・安定供給と同時に、クリーンエネルギー分野として需要拡大が期待されるリチウムイオン電池関連ビジネス等、地球環境に優しいビジネスへの取組も推進していきます。また、エネルギー・化学品関連の法規制と安全に関わる教育・研修を引続き実施していきます。

主要取組事例

サイドシュリンク包装導入による環境負荷低減に向けた取組

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サイドシュリンク包装された弁当

伊藤忠プラスチックス株式会社(以下CIPS)は、環境負荷の低減に向けた取組として、弁当や寿司、麺類などのフタと容器の結合部分にのみフィルムを装着する「サイドシュリンクフィルム」の株式会社ファミリーマート並びに国内エリアフランチャイズ各社含む(北海道ファミリーマート除く)全店(以下ファミリーマート)での導入をサポートしています。
ファミリーマートでは、「サイドシュリンク包装」を2015年2月に全国導入を完了しています。
ラップで全体を包装するフルシュリンクからサイドシュリンクへの変更により、開けやすさの向上、中身の見易さの向上、高い遮断性の実現に加え、ゴミの削減、包装に使用するプラスチック原料の削減、CO2の削減等、環境負荷の低減に大きく貢献しています。

  • 2015年度実績(従来ラップフィルム対比):プラスチック原料削減 約400トン、CO2の削減 約1,450トン

CIPSは「確かな素材で、暮らしに便利さ・快適さをプラス。誠実で公正な企業文化を育み、人と共に成長する。伊藤忠プラスチックス」を企業理念としております。「シュリンクフィルム」導入サポートを含め、より良い地球環境と経済成長の両立を図る企業活動を推進し、環境保全に努め、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

資源の安定確保に向けたカスピ海油田開発事業田への取組

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当社はITOCHU Oil Exploration (Azerbaijan) Inc.(当社100%子会社)を通じ、アゼルバイジャン共和国領カスピ海領域ACGプロジェクトに参画しております。
ACG鉱区はアゼルバイジャン共和国首都バクー市の東約100kmのカスピ海海域に位置し、当社は1996年に参加権益3.9205%を取得、2010年8月には権益追加取得により4.2986%の権益持分とし、資源の安定確保に取り組んで参りました。
2010年には本鉱区にて開発作業を進めてきたチラグ油田及びグナシリ油田深海部の浅層を含む大規模開発である「チラグオイルプロジェクト」より原油の追加生産を開始しております。
ACGプロジェクトで生産された原油は当社子会社であるITOCHU Oil Exploration (BTC) Inc.を通じ参画するBTCパイプラインを経て、欧州の市場を始めとした各国に供給されております。
当社は引き続きACGプロジェクトの価値の最大化を目指した開発の継続及び、原油の供給源確保に努めて参ります。

ISO22301認証を取得し、安全、安心かつ災害に強いタンクターミナルを目指す取組

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ケミカルロジテック(株)の管理運営する名古屋ケミポートは、名古屋港の9号地における液体化学品の受入・保管・払出業務を主要業務とし、中京地区をはじめとした重要なサプライチェーンの一角を担っています。
2011年3月11日の東日本大震災を教訓として、今後予想される南海トラフ大地震に備え、安全、安⼼且つ災害に強いケミポートを目指し、2年掛りで所員の教育・訓練、設備の充実、体制の整備に努めた結果、2014年5月1日付でISO22301:2012の認証を取得しました。

ISO22301は、事業の中断・阻害を引き起こす災害・事故の発生に対し、いち早く復旧を行い、顧客含む利害関係者への影響を最小限とし、サービスの提供を継続する組織の能力を高めるためのマネジメントシステム規格であり、日本のケミカルタンク業界、また伊藤忠グループ会社の中でも初となる画期的な認証取得となります。

継続的に組織内外の課題見直しを行い、その改善に努めており、2015年度は荷主立ち合いの元、夜間や休日など対応人数が少ない状況に事故が発生したことを想定し安全対策訓練を実施し、その対応に問題がないか確認を行いました。引き続き人命尊重を第一として、災害時の安全確保に努めるとともに、組織への教育、訓練を繰り返し実施し、お客様の信頼に応えられるよう日々努めています。