繊維カンパニーのCSR

カンパニーの中長期成長戦略

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繊維カンパニー プレジデント
小関 秀一

顧客視点に立つマーケティングカンパニーとしてライフスタイル全般をビジネス領域と捉え、原料・素材からアパレル、ブランド、更には繊維資材に至る、業界全般をカバーするバリューチェーンを軸に、グループ全体としての強みを発揮しながらビジネスを展開しています。
日本国内では、インバウンドも含めた消費動向の変化を捉え、付加価値の高いものづくりを推し進めるとともに、展開ブランドの拡充、さらには資本提携等を通じたリテール分野やライフケア分野などへの事業領域の拡大にも注力しています。また、海外においても、消費の拡大が期待される中国、アジア、新興国をはじめ、成長市場における展開拡大に向けた資産ポートフォリオの拡充にCITIC/CPグループとの協業も含めて取組んでいます。更に、今後の更なる関税自由化を踏まえたグローバル顧客のニーズに応えるべく、アジア全域を一つの面として捉え、関税メリットを意識した適地生産体制を更に強化し、人権をはじめとする労働慣行の遵守、環境保全、並びに地域との共生を図りつつ、中国を含むアジア地域における素材調達から縫製までのバリューチェーンを拡充しています。
今後も、当社の生活消費関連分野の一翼を担うカンパニーとして、業界のリーディングカンパニーとしての優位性を最大限に活用しながら、既存事業の強化やグループ間シナジーの創出、優良資産の更なる積上げ及び資産の入替を着実に実行していくことで、当カンパニーの収益基盤を更に盤石なものとしていきます。

カンパニーのCSR

社会の視点に立つマーケティングカンパニー

商品・サービスの安全性及び顧客満足度の向上を繊維カンパニーのCSR上の重要項目と位置付けています。
また、繊維カンパニーの原点である「ものづくり」を支えるグローバルな適地生産体制では、サプライチェーン上の労働慣行や環境にも配慮し、持続可能なものづくりを推進していきます。

獲得を目指す収益機会 挑戦すべき課題
  • サプライチェーンにおける人権への配慮や労働環境の改善等による、安定的な商品供給体制の構築
  • リサイクル繊維の利用に代表される環境配慮型ビジネス創出等による新規需要の獲得
  • サプライチェーンマネジメントの精度向上と取組みの深化・拡大
  • 環境関連法規制の改正への適切な対応等による事業継続性の確保

CSRアクションプラン

2016年度行動計画の要点

海外生産工場に対するモニタリング調査を、グループ会社を含めて継続実施するとともに、社員の教育によるサプライチェーンマネジメントの更なる高度化を目指します。また、社会・環境配慮型のビジネスを引続き推進していきます。

主要取組事例

ユニフォーム事業における環境配慮型ビジネスの推進

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環境配慮型素材を用いた伊藤忠エネクス(株)の制服

伊藤忠商事は企業向けユニフォーム事業において、企画、素材開発、生産、物流システムを含めたトータルソリューションでの提案力強化に取り組んでいます。その一環として、ユニフォームの企画・製造・販売業を営む子会社(株)ユニコを通じ、2009年に産業廃棄物広域認定制度の認定を受けました。一般衣料品に比べてユニフォームは大量に同じ素材・規格の製品を生産することから、リサイクルに最も適した繊維製品として注目されています。一般的に合成繊維などが含まれているユニフォームは産業廃棄物と見なされるため、この制度を利用して各企業がリサイクルの仕組みを整えることで、複数の都道府県にまたがった制服の回収が可能となるほか、制服にエコマークを付与できるなどのメリットがあります。また、(株)リバースプロジェクトとの取り組みでは、2014年1月に発足した「全日本制服委員会」に協業し、エシカル素材を使用した制服の提案を強化しています。同委員会では、2020年までに1000万人の制服を環境配慮型へ移行することを目標に掲げており、プロジェクト第一弾として、伊藤忠エネクス(株)のガソリンスタンドの制服を刷新しました。同プロジェクトにおいて、伊藤忠商事は、繊維メーカーと協業し、再生ポリエステルを使用した環境配慮型ユニフォームの企画・生産を行いました。また、(株)リバースプロジェクトと主要取引先である(株)ボンマックスが共同で推進する「WORK 4 BANGLAプロジェクト」にも賛同し、オーガニックコットン製Tシャツなどの生産も受託しています。今後も、企業向けユニフォーム事業における提案力強化の一環として、持続可能な社会をめざす環境配慮型ビジネスの推進に取り組んでいきます。

ハンティング・ワールドの生物多様性保全活動への支援

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ハンティング・ワールドのチャリティーバッグ
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レスキューセンター全景

伊藤忠商事が展開するラグジュアリーブランド「ハンティング・ワールド」は、1965年のブランド創設以来、「牙のない仔象」をモチーフとしたロゴマークを使用しています。これは自由と蘇生のシンボルであると同時に、絶滅危惧種の保護という未来を見据えた課題をも意味しており、創設者の自然への愛と敬意が込められています。伊藤忠商事のグループ会社で「ハンティング・ワールド」ブランド製品を日本で販売するハンティング ワールド ジャパンでは、創設者が掲げた「自然との共生」実現のために、2008年よりNPO法人「ボルネオ保全トラスト」(BCT)が進める生物多様性保全活動を支援しています。同社では、チャリティーグッズを企画・販売し、その売上の1%を提供することで、BCTのさまざまな保全活動に役立てています。これまでの支援金によって、2011年秋にはマレーシア・サバ州の「緑の回廊(※)計画」区域内に4エーカーの「ハンティング・ワールド共生の森」1号地が誕生。さらに、2016年2月には、2号地として1.5ヘクタールの土地を追加取得しました。また、BCTをサポートしているBCTジャパンが推進する「野生生物レスキューセンター」の第一弾施設「ボルネオ エレファント サンクチュアリ」の設立資金にも役立てられました。

  • 緑の回廊: 森林保護区や保護林の間の土地を買い戻すなどして、分断された森林をつなぎ、野生動物の移動経路を作ることで、生物多様性を保全する活動

持続可能なものづくりに向けたサプライチェーンマネジメント体制

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TI GARMENT COMPANY LIMITEDにおける実態調査

繊維カンパニーの原点である「ものづくり」を支えるグローバルな適地生産体制では、サプライチェーン上の労働慣行や環境にも配慮し、持続可能なものづくりを推進しています。サプライヤーから当社の調達に関する方針の理解と協力を得ていくことが重要と考え、「伊藤忠商事サプライチェーンCSR行動指針」に合致したサプライヤーとの取組みを進めています。また、グループ会社も含めた国内外生産工場に対するモニタリング調査を継続的に実施しており、2015年度にはインナーウェア製造を行う(株)ロイネ、ミャンマーのシャツ生産拠点であるTI GARMENT COMPANY LIMITEDにおける実態調査を外部専門家とともに行いました。今後も、サプライチェーンマネジメントの精度向上に努めていきます。

人権・環境に配慮したサプライチェーンの取組についてはこちらからご覧ください。