環境保全型ビジネスの推進

伊藤忠商事は、ビジネスを通じた環境問題の解決に取り組んでいます。これらのビジネスを推進するための体制として、各部門でサステナビリティアクションプランを策定し、PDCAサイクルに則って推進しています。また、「環境(気候変動、生物多様性保全等)への配慮」、「持続可能な資源の利用」をマテリアリティと認識し、これらの課題を解決するよう注力していきます。

再生可能エネルギー関連事業

伊藤忠商事は、今後エネルギー供給の必要な担い手として成長が見込まれる、地熱、風力などの再生可能エネルギーを活用する発電資産などへの投資事業を通して、社会課題の解決に取り組んでいます。

取組内容 事業主名/出資先 発電容量・規模 温室効果ガス
削減数値
風力発電事業

CPV Keenan Ⅱ
風力発電事業

アメリカ

152MW

約41万トン/年

Shepherds Flat 風力発電事業

アメリカ

845MW

148万トン/年

Cotton Plains 風力・太陽光発電事業

アメリカ

217MW

約58万トン/年

洋上風力発電事業

Butendiek 洋上風力発電事業

ドイツ

288MW

約75万トン/年

バイオディーゼル
製造事業

Flint Hills Resources,
Benefuel等による
米国ネブラスカ州の
バイオディーゼル製造事業

アメリカ

約5千万ガロン/年

約52万トン/年

廃棄物処理・
発電事業

ST&W 廃棄物処理・
発電事業
/ SITA South Tyne & Wear Holdings Limited

イギリス

26万トン/年の一般廃棄物を焼却処理
発電規模:31,000軒の
家庭の消費電力相当

推定6.2万トン/年

Cornwall 廃棄物処理・
発電事業
/ SITA Cornwall Holdings Limited

イギリス

24万トン/年の一般廃棄物を焼却処理
発電規模:21,000軒の
家庭消費電力相当

推定6万トン/年

Merseyside 廃棄物
処理・発電事業
/ SITA Merseyside Holdings Limited

イギリス

46万トン/年の一般廃棄物を焼却処理
発電規模:63,000軒の
家庭消費電力相当

推定13万トン/年

West London 廃棄物
処理・発電事業
/ SITA West London Holdings Limited

イギリス

35万トン/年の一般廃棄物を焼却処理
発電規模:50,000軒の
家庭消費電力相当

推定8.3万トン/年

地熱発電事業

Sarulla Operations Ltd

インドネシア

320MW

約100万トン/年

太陽光発電事業

大分日吉原太陽光発電所
メガソーラー事業

日本

44.8MW

3.2万トン/年

新岡山太陽光発電所
メガソーラー事業

日本

37MW

2.6万トン/年

西条小松太陽光発電所
メガソーラー事業

日本

26.2MW

1.8万トン/年

佐賀相知太陽光発電所
メガソーラー事業

日本

21MW

1.5万トン/年

[写真]
シェファード・フラット風力発電所

水関連事業

地球上にある水の約97.5%は海水であり、人間が利用できる水は0.01%に過ぎません。一方で、新興国を中心とした経済発展や人口増加、気候変動による降水パターンの変化により、世界の水需要は増加の一途を辿っています。伊藤忠商事は、水関連ビジネスを重点分野と位置付け、世界各地の水問題の解決に貢献すべく、海水淡水化事業や水処理事業、2014年から取り組んでいるコンセッション事業等、グローバルに展開しています。

事業 取組内容
上下水道コンセッション事業

2012年、英国Bristol Waterグループに出資。日本企業初の英国水道事業参入を果たし、水源管理から浄水処理、給配水、料金徴収・顧客サービスまでを包括した上水サービスを約120万人に提供中。
2014年、スペインカナリア諸島にて上下水道サービスを提供するCANARAGUA CONCESIONES S.A.に出資。日本企業初のスペイン水道事業参入を果たし、自治体とのコンセッション契約に基づき延べ130万人に対し上下水道サービスを提供中。

海水淡水化事業

オーストラリアヴィクトリア州における海水淡水化事業に出資参画。本設備は人口440万人のヴィクトリア州メルボルン市の水需要の約30%を満たすことが可能であり、2012年よりメルボルン市への水の安定供給を支える事業です。

オマーン政府傘下のオマーン電力・水公社が同国北部のバルカにて推進する日量281,000m3の海水淡水化事業に筆頭株主として出資参画。本件はオマーン最大の海水淡水化事業であり、逆浸透膜(RO膜)方式の海水淡水化設備と周辺設備の建設及び20年間に亘る運営を行います。2018年4月に商業運転開始を予定。

海水淡水化プラント及び浸透膜の製造・販売

サウジアラビアにて、1970年代より多数の海水淡水化プラントの納入を開始。
2000年代に入り、ササクラと共に同国における現地資本との合弁会社アクアパワー・ササクラ社を設立、海水淡水化プラントのリハビリ事業も展開。
2010年8月には、同国の現地資本、東洋紡と海水淡水化用逆浸透膜エレメントを製造・販売する合弁会社Arabian Japanese Membrane Company, LLCを設立。

関連ページ:2015 CSR Highlight: 水・環境に関する公共インフラ事業

植林事業

地球上の森林面積は急速に失われています。伊藤忠商事は、再生可能な植林資源を自ら開発することで、紙・パルプ分野でのビジネスの拡大を図り、また地球温暖化防止に資する事業の強化を念頭において植林事業を展開しています。日本の商社で最初にFSC※1のCoC認証※2を取得し、認証チップの輸入を開始した実績を持っています。

  1. FSC: 木材を生産する森林と、その森林から切り出された木材の流通や加工のプロセスを認証する国際機関
  2. CoC認証: 加工・流通過程の管理に関するFSCによる認証。Chain of Custodyの略。
事業主名 事業規模
CENIBRA (Celulose Nipo-Brasileira S.A.)

ブラジル

125,000ha

ANCHILE

チリ

27,000ha

Southland Plantation Forest Co.

ニュージーランド

10,000ha

Acacia Afforestation Asia

ベトナム

2,000ha

South Wood Export Ltd.

ニュージーランド

1,000ha

その他環境関連ビジネス

事業名 取組内容
サイドシュリンク包装導入による環境負荷低減事業

伊藤忠プラスチックス株式会社にて、弁当や寿司、麺類などのフタと容器の結合部分にのみフィルムを装着する「サイドシュリンクフィルム」の株式会社ファミリーマート並びに国内エリアフランチャイズ各社含む(北海道地区を除く)全店での導入をサポートしています。
ファミリーマートでは、「ラップで全体を包装するフルシュリンクからサイドシュリンク」への変更により、開けやすさの向上、中身の見易さの向上、高い遮断性の実現に加え、ゴミの削減、包装に使用するプラスチック原料削減、CO2削減が見込まれる等、環境負荷の低減に貢献しています。

2015年度実績(従来ラップフィルム対比)
プラスチック原料削減約400トン、CO2削減 約1,450トン