中国牛丼事業に関する取組みについて

2009年7月22日

このたび、伊藤忠商事が20%を出資する頂新ホールディングの外食運営子会社である頂巧控股有限公司(本社ケイマン諸島)と吉野家インターナショナルは、中国における外食事業を共同で進めるために、合弁会社を設立することで基本合意いたしました。今後3社で市場調査を開始し、進出するエリア等詳細を詰めてまいります。

中国の外食産業の市場規模は約20兆円ともいわれており、年平均18%という驚異的なスピードで成長しております。中でもファストフード分野は中国の経済成長に伴う生活スタイルの変化に伴い、2005年に約3兆8千億円であった売上高が、2008年には約6兆2千億円と、成長が著しい外食産業の中でも更に高い成長分野であります。

吉野家は、現在中国国内において、沿岸部を中心に店舗を展開しております。今後は、頂新グループの持つ組織インフラ、物流網、食材調達機能、店舗開発機能並びに人材教育センター等を利用し、今後は内陸部の都市圏にも展開スピードを速めてまいりたいと考えており、先ずは四川省エリアで今年度末までの出店を目指しています。吉野家としては既に進出済みのエリアと合わせて、2010年代の半ばまでに全中国で1000店舗の体制を築くことを目標としています。

頂巧は現在フライドチキンをメインメニューとしたファストフード業態であるDICOSを中心に外食チェーンを展開しており、1996年の創業以来、急成長を遂げ、現在、店舗数が約1000店に到達し、ケンタッキー、マクドナルドに次ぐ中国国内第3位のファーストフードチェーンとなっています。その他に康師傳私房牛肉麺チェーンを目下38店舗展開中でもあります。今回吉野家店舗の展開を加え、また、日本式の外食チェーンの運営管理手法を吸収できることになり、2020年にはグループ合計6000店舗の中国最大規模の外食チェーンになることを目指しており、その内訳はDICOS 3000店舗、牛肉麺2000店舗、吉野家等の新業態で1000店舗と計画いたしております。

伊藤忠は、今年、頂新ホールディングへ出資をしたことで、これからの中国における食品及び小売市場への展開を加速しております。今回の取り組みは頂新ホールディングの株主になった後の第1弾であり、引き続き中国国内でのグローバルSIS戦略を展開していく方針です。

新会社概要(予定)

社名未定
主な事業内容中国内における吉野家の出店と運営
設立2009年内
資本金約10億円
株主構成吉野家インターナショナル 、頂巧控股有限公司

出資会社概要

社名株式会社吉野家インターナショナル
代表者田中柳介(代表取締役)
本社所在地東京都新宿区新宿4丁目3番17号
設立年月日2009年2月5日
資本金1億5千万円
株主構成株式会社吉野家ホールディングス 100%出資
社名頂巧(開曼島)控股有限公司
代表者魏 應行
本社所在地Cayman Islands
設立年月日1996年4月10日
資本金20百万米ドル(約20億円)
株主構成頂新ホールディング 88%、Richoux Ltd. 12%