トルコ イズミット湾横断橋の建設工事契約に調印

2011年9月9日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)は、株式会社IHI(本社:東京都江東区、代表取締役社長:釜和明、以下「IHI」)の関係会社である、株式会社IHIインフラシステム(本社:大阪府堺市、代表取締役社長:麻野純生、以下「IIS」)と共同で、トルコ共和国の有力ゼネコンであるNurol社をはじめとするトルコ建設業者及びイタリアのAstaldi社の合計6社から構成される事業体NOMAYG JVとの、「イズミット湾横断橋建設工事」契約に調印いたしました。IISと伊藤忠商事コンソーシアムの契約金額は約11億ドルで、伊藤忠商事は契約調印に至るまでの協力を行っており、且つ、IISの履行支援をする予定です。今後は詳細設計を主とした工事準備に入り、2015年に完成する予定です。

本プロジェクトは、国の「新成長戦略」に基づくインフラ海外展開の一環として、経済産業省、国土交通省、外務省よりご支援を頂くとともに、国際協力銀行(JBIC)、日本貿易保険(NEXI)などの関係機関からもご協力を頂き、官民一体での戦略が功を奏し、中国・韓国企業との競争に勝つことができました。

イズミット湾横断橋は、BOT方式で建設され、トルコ最大都市であるイスタンブールとトルコ第3位の大都市であるイズミル市を結ぶ高速道路プロジェクトの一部として、トルコ西部に位置するイズミット湾の南北を結ぶ、全長約3,000mの世界有数の吊橋として建設されるものです。この高速道路の建設により、トルコ経済のけん引役であるトルコ西部地域の経済の発展・雇用の促進及びインフラ開発促進が期待されます。

伊藤忠商事は、1963年にアンカラ、1981年にイスタンブールに事務所を開設以来、トルコを重要市場と位置付けて、自動車・繊維品等の輸入や、インフラ・発電プロジェクト等に取り組んでいます。益々の経済発展が期待されるトルコにおいて、今後も引き続き営業活動を積極的に展開していく方針です。

NOMAYG JVについて

ゼネコン6社(トルコ5社およびイタリア1社)から構成されるJoint Venture。
各社の出資比率は以下の通り。(以下、トルコ5社)NUROL INSAAT VE TICARET A.S.(18.50% )、OZALITIN INSAAT TICARET VE SANAYI A.S.(15.75%)、MAKYOL INSAAT SANAYI TURIZEM VE TICARET(18.50%)、YUKSEL INSAAT A.S.(15.75%)、GOCAY INSAAT TAAHHUT VE TICARET(15.75%)、(以下、イタリア1社)ASTALDI S.P.A.(15.75%)

NOMAYG JVは、同じ株主で構成されるBOT事業主体Otoyol Yatirim ve Isletme A.S. (“OYIAS”)から、イズミット湾横断橋を含む全長約400km道路建設工事を受注し、同横断橋をIIS-伊藤忠商事コンソーシアムに発注するもの。