通信事業者向けネットワークに関する日台共同実験成功について

2017年12月12日

伊藤忠商事株式会社(東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下:伊藤忠)は、日本電信電話株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:鵜浦博夫、以下:NTT)、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:菊地哲、以下:CTC)、並びに、台湾最大手の電気通信事業者である中華電信股份有限公司(Chunghwa Telecom、本社:台北市中正区信義路、董事長:鄭優、以下:中華電信)と通信事業者向けネットワークのオープン化に向けた共同実験を台湾桃園市の中華電信研究院にて実施し、サービス継続性・信頼性を実証することに成功しました。

スマートフォンの普及に加え、動画を含む様々なインターネットサービスの拡大による急激な通信量の増加へ対応する為、通信事業者では自由度が高く設計可能、且つコスト最適なネットワークの実現が求められています。
一方で従来のネットワーク機器は、ソフトとハードが一体となっていることから、ユーザー側で利用用途に合わせた機能拡張ができず、通信量増加に比例してコスト増となっておりました。
そこで、ユーザーが自らソフト/ハードを開発/選択し、必要な機能・性能を自由に組み合わせることでコスト削減が可能なネットワーク機器=ホワイトボックススイッチの利用が北米のIT企業を中心にはじまっています。

2017年2月に伊藤忠、NTT、中華電信、CTCの4社で今回の共同研究及び共同実験実施に関する覚書(MoU)を締結し、日台でのホワイトボックススイッチに関する共同実験を実施。
伊藤忠による技術支援調整や台湾での展開支援、及びCTCによるホワイトボックススイッチの最適化支援を受け、更にNTTと中華電信の技術を連携させることで、通信事業者向けネットワークの運用において想定される障害を模擬した上で、その障害環境下においてもサービスが継続できる信頼性を兼ね備えている事を確認することに成功いたしました。

30年以上に渡り北米を中心とした最新IT技術を世界に展開してきた伊藤忠商事は、東南アジアでも積極的に最新技術の導入推進をし、テクノロジーを活用した新たなサービスの展開を今後も拡大してまいります。