福島県本宮市における大型商用車両対応の水素ステーション建設について

日本初となる大型商用車両向け24時間365日営業のステーション事業に協力

2022年9月1日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)と伊藤忠エネクス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岡田 賢二、以下「伊藤忠エネクス」)は、日本エア・リキード合同会社(本社:東京都港区、社長兼CEO:ヴィルジニー・キャヴァリ、以下「エア・リキード社」)が建設する大型商用車両対応の「本宮インターチェンジ水素ステーション」事業の案件組成に協力いたしました。

福島県本宮市のエネクスフリート(※1)本宮インターSSの隣接地に建設される本水素ステーションは、24時間365日営業を行い、且つ、一般の大型トラックと同様に、大型FC(燃料電池)トラックユーザーにも洗車、休憩等のサービスを提供することが可能な日本初の大型商用車両対応(※2)の水素ステーションとして、2024年前半の開所を予定します。

写真:上空からのイメージイラスト

エア・リキード本宮インターチェンジ水素ステーションのイメージ

このたびの水素ステーションの建設を皮切りに、今後も3社は2021年2月に3社間で締結した「水素バリューチェーン構築に関する戦略的協業」の覚書に基づき、大型FC商用車の利用が見込まれる幹線道路沿いにおける大型水素ステーション建設の検討を継続する予定です。

本水素ステーションを設置予定の本宮市は福島県中通り地域の中部に位置し、首都圏からの日帰り圏にして東北の玄関口であり、東北自動車道などの交通の要衝でもあります。また、福島県では、Commercial Japan Partnership Technologies株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:中嶋 裕樹)主導で「電動車普及に向けた福島・東京でエネルギーマネジメントシステムの構築・社会実装」の実証事業が実施される予定であり、本ステーションでは、同実証事業の一部の参加企業への水素供給を実施する予定です。

本水素ステーション開設は、2025年までに水素ステーションを320ヵ所開設し、FCV(燃料電池自動車)を20万台普及することを目標とする経済産業省の「水素・燃料電池戦略ロードマップ」のアクションプランに沿うものです。また福島県は水素をエネルギーとして生活や産業に利活用する水素社会の実現に向けて様々な取り組みを進めており、今回の水素ステーション開設はその一環として位置づけられています。なお、今回の水素ステーション建設にあたっては、経済産業省及び福島県から補助金の交付を得ています。

今後も3社は、生活消費関連分野における伊藤忠商事のネットワーク、エア・リキード社の水素製造および供給のノウハウ、伊藤忠エネクスの顧客基盤とエネルギー流通体制を活かし、水素市場の開拓を推進していく方針です。

  • ※1伊藤忠エネクス100%子会社
  • ※2バスや乗用車に加え、小型・大型FCトラックといった商用車への水素供給が可能