日本航空向けにNeste社製のSAF供給開始

2022年11月7日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、日本航空株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:赤坂 祐二、以下「JAL社」)に、Neste OYJ社(本社:フィンランド、CEO:Matti Lehmus、以下「Neste社」)が生産する持続可能な石油代替航空燃料(Sustainable Aviation Fuel(以下「SAF」)を供給することに合意いたしました。JAL社が11月18日に東京(羽田)~沖縄(那覇)線で運航予定の“サステナブルチャーターフライト”の燃料としてSAFを供給する予定です。また、伊藤忠商事とJAL社は2023年度のSAF供給に向けた協議を行うための覚書についても締結を致しました。

写真:日本航空の機体とNeste MY Sustainable Aviation Fuelのロゴ

国際民間航空機関(ICAO)総会において、航空機が排出するCO2を2050年までに実質ゼロとする目標を掲げており、2024年以降は2019年比で排出量を15%削減もしくはオフセットすることが求められるなど航空業界に於ける脱炭素化の動きはより一層加速して今後は国内においてもSAFの流通量が増えることが見込まれています。
このような環境の中で、本邦航空会社で幅広い就航ネットワークを持つJAL社へのSAF供給を開始することで、2030年に航空燃料全体の10%をSAFに置き換えるという国土交通省航空局の目標実現にも大きく寄与するものと位置付けております。

Neste社は世界最大のリニューアブル燃料メーカーとして、SAFの世界展開を拡大しています。シンガポール工場の拡張、およびオランダ工場の改修により、全世界における生産量は2023年末までに150万トン/年、2026年上期までに220万トン/年の規模となる予定です。

伊藤忠商事はNeste社と2022年2月にBranded Distribution Marketing Agreementを締結しており、本パートナーシップに基づきSAFの日本国内の安定供給に取り組んでいます。既に羽田空港及び成田国際空港にて、SAF輸入・品質管理から空港搬入までの国内サプライチェーンを構築し、航空機渡し条件での給油網を確立しており、今後はSAFの供給拠点を中部国際空港(22年度予定)や関西国際空港(23年度前半予定)にも広げ、国内外の航空会社向けにSAF供給を拡大していく方針です。

伊藤忠商事は、中期経営計画の基本方針のひとつに「『SDGs』への貢献・取組強化」を掲げており、今後も有力パートナー企業とのリニューアブル燃料の普及を通じて、循環型社会・脱炭素社会の実現に向けて貢献してまいります。