大阪ガス及び東京センチュリーとの系統用蓄電所事業について

2023年6月7日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、大阪ガス株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:藤原 正隆、以下「大阪ガス」)と東京センチュリー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 馬場 高一、以下「東京センチュリー」)と合弁で千里蓄電所株式会社(本社:大阪府大阪市)を設立し、大阪府吹田市にて蓄電所事業を開始します。本事業は経済産業省の「令和4年度補正再生可能エネルギー導入拡大に資する分散型エネルギーリソース導入支援事業費補助金」を活用いたします。

2050年カーボンニュートラルの実現に向けた動きが加速する中、太陽光発電等の再生可能エネルギーの開発が進むことで、その出力変動に対する「調整力」として蓄電池の需要が高まると見込まれています。本事業では、Daigasグループ(大阪ガスグループ)が所有する遊休地に、系統用の大型蓄電池(定格出力11MW、定格容量23MWh)を設置し、当該蓄電池による調整力を卸電力市場、需給調整市場、容量市場といった各電力市場で運用することで、日本の電力システムの安定化に貢献してまいります。2023年度上期に建設開始、2025年度に運転開始予定です。

本事業において、伊藤忠商事は自社の調達ネットワークから蓄電池やパワーコンディショナーを供給し、最適な蓄電システムの構築とメンテナンスを行っていきます。また、大阪ガスは電力トレードの知見を活用した電力市場での取引と蓄電所の制御を、東京センチュリーはリース事業でのアセット管理実績に基づく事業管理業務を、各々担っていきます。

伊藤忠商事は、累計約5万台の家庭用蓄電池の販売実績に加え、産業用・系統用の大型蓄電システムまで商品ラインアップを拡充しています。また、家庭用蓄電池に搭載する遠隔制御ソフトウエアを活用したデマンドレスポンスを行うなど、分散型エネルギーシステムの社会実装を進めております。これらに加えて、本事業により創出される「調整力」が、再生可能エネルギーの導入拡大と安定供給に寄与できる様、各社と共同で本事業に取り組んでまいります。

事業概要

会社名 千里蓄電所株式会社
所在地 大阪市中央区道修町三丁目5番11号
代表者 代表取締役社長 矢野匡
設立日 2023年5月29日
出資者 大阪ガス株式会社、伊藤忠商事株式会社、東京センチュリー株式会社
蓄電池設置予定地 大阪府吹田市山田北18−1 
大阪ガスネットワーク株式会社千里供給所内の空地
定格出力 11MW
定格容量 23MWh
電池方式 リチウムイオン電池
敷地面積 約2,200m2
運転開始時期 2025年度(予定)