東京都「バイオ燃料活用における事業化促進支援事業」に対するリニューアブルディーゼルの供給について

2023年9月5日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、東京都が公募した「バイオ燃料活用における事業化促進支援事業」(以下「本支援事業」)に共同で応募し採択された伊藤忠エネクス株式会社、オーシャン ネットワーク エクスプレス ジャパン株式会社、三愛オブリ株式会社、サントリーホールディングス株式会社、全日本空輸株式会社、トナミ運輸株式会社および日本コンテナ輸送株式会社の連合各社とともに、リニューアブルディーゼル(以下「RD」)を活用した東京都の脱炭素化推進事業に取り組みます。

東京都では、電力のHTT((H)減らす・(T)創る・(T)蓄める)を推進するとともに、「ゼロエミッション東京」の実現に向けた対策を進めており、環境負荷の少ないバイオ燃料(バイオディーゼル、SAF等)を活用した車両・船舶・航空機等の事業化に向けた取組を支援する「本支援事業」を実施しています。連合各社は、伊藤忠商事が調達するRDを陸上輸送車両や空港施設での作業車両に使用することで、バイオ燃料の利用を拡大します。

世界的にカーボンニュートラルの動きが加速する中で、運輸部門においても脱炭素化への対応が喫緊の課題であり、RDは「ドロップイン燃料」として、既存の流通インフラ・内燃機関を利用しながらGHG排出削減を実現することから、有効な施策として活用が期待されています。伊藤忠商事は、世界最大のリニューアブル燃料メーカーであるNeste社と、同社が生産するRDであるNeste MY Renewable Dieselの日本国内での流通拡大に向けた商標ライセンス契約およびブランディング強化に関する協業契約を締結しており、今年8月には国内初となるタンカーでの輸入を開始しました。今後、「本支援事業」を始めとした東京でのRDの安定供給を行うとともに、国内での取り扱いを拡大してまいります。

伊藤忠商事は、中期経営計画の基本方針のひとつに『「SDGs」への貢献・取組強化』を掲げており、今後も有力パートナー企業とのリニューアブル燃料の普及を通じて、循環型社会の実現に向けて貢献してまいります。

  • Neste MY Renewable Dieselは、食料競合のない廃食油や廃動植物油等を原料として製造され、ライフサイクルアセスメントベースでのGHG排出量で石油由来の軽油と比べて約90%の削減を実現します。