Belongとメルカリ、安心・安全なスマートフォンの個人間EC取引実現に向けた協業を開始

2023年9月7日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、100%出資(間接保有含む)会社で、中古携帯端末の流通事業を展開する株式会社Belong(本社:東京都港区、代表取締役社長:井上 大輔、以下「Belong」)を通じて、株式会社メルカリ(本社:東京都港区、代表取締役CEO:山田 進太郎、以下「メルカリ」)と提携し、個人間の安心・安全・手軽な端末取引環境構築の実現に向けて、フリマアプリ「メルカリ」で「あんしんデータ消去」及び「スマホかんたん買取」を提供開始しました。

中古スマートフォン市場は拡大傾向にあり、2022年度の中古スマートフォン販売台数は234万台(前年度比10.4%増)で過去最高、2025年度には300万台規模になると見込まれています※1。また、2022年の個人間ECの推定市場規模は2兆3,630億円(前年比 6.8%増)※2にのぼり、月間 2,200万人超が利用する「メルカリ」を筆頭に、今後個人間でのスマートフォン端末取引がより活発になると考えられます。
一方で、現在使われず自宅に保管されている携帯電話(以下「トレジャー端末」)は年々増加しており、2020年では2億6,480万台、推定価値は3兆円弱だったものが、2022年では約3億555万台、推定価値は2倍超の6.5兆円※3となっています。総務省が行った​​利用者意識調査(2023年3月)※4において、以前使用していた端末を「家で保管している」(56.6%)と回答した割合が最も高く、その理由として「個人情報が心配だから」(26.5%)が最も高いことから、スマートフォンの売却に関しデータ消去への不安がユーザーにとってハードルとなっていると思われます。

今般、Belongは「メルカリ」上で実施されるスマートフォン端末の個人間EC取引において、データ消去を代行する「あんしんデータ消去」サービスを提供開始しました。「メルカリ」上で個人間取引が成約した後、Belongが出品者の端末を預かり、データ消去などを実施し購入者に渡すことで、安心・安全なスマートフォン端末の個人間売買が可能となります。
また、個人間EC取引を不安・手間に感じるユーザーに対し、「メルカリ」上でWeb完結型のスマートフォン買取サービス「スマホかんたん買取」を提供開始しました。これにより、ユーザーは手間なく端末をBelongに売却することが可能となります。
Belongは、国際的なセキュリティ検証機関等で認証を得ているデータ消去ツールを活用し、年間数百万台の端末データの消去実績を有しております。これまで高品質端末を安定供給してきた実績を活かし、「メルカリ」を通じて、当社が掲げるトレジャー端末の活用にコミットいたします。

伊藤忠商事は中期経営計画の基本方針として、「『マーケットイン』による事業変革」と「『SDGs』への貢献・取組強化」を掲げております。伊藤忠商事はBelongを通じメルカリと協業し、Belongの提供する「あんしんデータ消去」や「スマホかんたん買取」を通じてリユースをより身近にし、今後も限りある資源の有効利用による持続可能な社会の発展に貢献することを目指してまいります。

  • ※1出典元:MM総研「2022年度 中古スマートフォン市場規模の推移・予測」
  • ※2出典元:経済産業省「令和4年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」
  • ※3出典元:「埋蔵携帯電話の総価値額」(2022年度版) 関西大学名誉教授 宮本勝浩
  • ※4出典元:総務省「利用者意識調査(2023年3月)」