伊藤忠商事と豪州Akaysha Energy Pty、系統用蓄電池事業における戦略的業務提携について

2023年9月8日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)とAkaysha Energy Pty Ltd(本社:オーストラリア ビクトリア州メルボルン、CEO: Nick Carter、以下「Akaysha」)は、両社の系統用蓄電池ビジネスにおける協業に向け、戦略的提携契約を締結しました。

Akayshaは、世界最大の資産運用会社であるブラックロック・グループが運用するインフラストラクチャーファンドを親会社とする事業開発プラットフォームであり、グローバルに系統用蓄電ソリューションの開発、保有及び運営を推進しています。2022年にブラックロック・グループのGlobal Renewable Power Fundより出資を受け、今後10GWh以上の蓄電所の開発を計画しています。また、世界最大級の蓄電所であるWaratah Super BESS (定格出力850MW、定格容量1,680MWh)を豪州で開発するなど、着工済み案件規模では世界最大級となっており、グローバルで更なる事業拡大を進めています。

伊藤忠商事は、これまで家庭用・産業用蓄電池事業で国内外 累計600MWhを超える導入実績があり、系統用蓄電池事業についても国内複数ヶ所にて開発を行っています。加えて、電池部材の供給から蓄電池の製造・販売、そしてリユース・リサイクルまで含めたバリューチェーンの拡大を進めており、引き続き蓄電池をコアとした事業拡大を推進していきます。

系統用蓄電池は、再生可能エネルギーの出力変動への調整力となり、電力供給の安定化に重要な役割を果たす技術です。本提携により、伊藤忠商事とAkayshaは、高性能で効率的な系統用蓄電池システムの開発を目指し、競争力の強化を図ります。また、国内での蓄電所の共同開発を推進し、その知見を積み上げることで、豪州を含む海外事業での協業も展開してまいります。

当社は、再生可能エネルギーの更なる導入拡大と安定供給に寄与できる様、本協業を通じて互いの革新的なソリューションを組み合わせ、持続可能な社会の実現に向けた役割を果たしてまいります。

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写真:豪州で開発中のWaratah Super BESSプロジェクトの完成イメージ

豪州で開発中のWaratah Super BESSプロジェクトの完成イメージ