味の嗜好に基づく商品提案『食のパーソナライズド・レコメンデーション機能』の提供を開始
2023年11月30日
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井敬太、以下「伊藤忠商事」)は、味覚データなど感性工学データに基づくフードデジタルソリューション事業を手掛ける味香り戦略研究所(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小柳道啓、以下「味香り戦略研究所」)と提携し、同社が開発した味覚の嗜好性診断を活用した「食のパーソナライズド・レコメンデーション(個人に最適化した食品の提案)機能」の提供を開始します。
スマートフォン経由の検索やSNSに加え、最近では、生成AIを介して複数のデータが統合された情報を取得する習慣が定着しつつある中、消費者の食嗜好の多様化が更に加速し、食のパーソナライズ化(個人最適化)も進んでおります。食嗜好の多様化に応じて、食品メーカーやプライベートブランド(PB)商品を取扱う小売企業は、商品群をより細分化しており、消費者は自分の嗜好に合う商品と出会うことが困難な状況になりつつあります。こうした状況下、消費者の行動や嗜好を分析・解析し、消費者個々人の嗜好に合った商品をマッチングする、パーソナライズド・レコメンデーションの領域が、市場の注目を集めています。
味香り戦略研究所は、12万件超の味覚データベースから独自に開発した嗜好性診断システムを開発し、個人の嗜好性について、スマートフォンを使った手軽なデータ収集を実現し、「嗜好性データ」という消費者理解の新たな指標を提供しています。
今般、当社と味香り戦略研究所は、この嗜好性データを活用し、消費者の感性(味の嗜好)に基づいた商品との出会いを創出する「食のパーソナライズド・レコメンデーション機能」の提供を開始します。多くの商品群と消費者接点を持つ小売企業や食品メーカーは、当機能を自社ECサイトやアプリに導入することで、消費者の嗜好性データに基づいて、個人に最適な商品を提案することが可能です。
本取組は、ビッグデータ解析やAIに強みを持つ「Google Cloud」に特化したエンジニア集団であるジーアイクラウド社や、UI(ユーザーインターフェース)設計やクリエイティブ制作等のデジタルマーケティングを手掛ける伊藤忠インタラクティブ社など、当社のデジタル事業群(DX関連の幅広い機能を持つ複数の企業)が連携し、当機能の提供のみならず、顧客の潜在的なニーズを掘り起こし、高付加価値の商品やサービスを提供します。
伊藤忠商事は、2021年7月に、商品の味覚情報と年齢や性別といった顧客毎の購買情報を掛け合わせたデータベース「FOODATA(フーデータ)※」の提供を開始し、食品企業の商品企画・開発プロセスにおけるデータの有効活用を支援しています。今後も、味覚情報等の「感性データ」を積極的に活用して顧客企業と消費者の最適な関係を構築し、ビジネス拡大を共に実現するパートナーとしての役割を更に強化して参ります。
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※食の商品企画・開発領域におけるDX支援サービス『FOODATA』の提供開始について
(https://www.itochu.co.jp/ja/news/press/2021/210709.html )
味香り戦略研究所
会社名 | 味香り戦略研究所 |
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所在地 | 東京都中央区新川1-17-24 NMF茅場町ビル8F |
代表 | 代表取締役社長 小柳 道啓 (九州大学 五感応用デバイス研究開発センター 味覚センサ部門 客員教授) |
設立 | 2004年 9月 |
事業内容 | 味覚データなど感性工学データに基づくフードデジタルソリューション事業 |
URL | https://mikaku.jp/ |