オフグリッド型脱炭素エネルギーソリューションを推進する豪州UONとの戦略的資本業務提携について

2023年12月12日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO: 石井敬太、以下「伊藤忠商事」)は、UON Pty Ltd.(本社:オーストラリア 西オーストラリア州マラガ、Executive Chair: Mark Keogh、以下「UON(ユーオン)」)の第三者割当増資を引き受け、オフグリッド型脱炭素エネルギーソリューションの推進に関する資本業務提携契約を締結しました。

UONについて

豪州では、都市部の東海岸側を除くと広域の電力送配電網が敷かれているエリアが限定的であり、コミュニティや産業区域ごとに電力供給システムを構築することが主流です。
UONは、創業者でありExecutive ChairのMark氏と豪州最大手銀行Macquarieグループが共同保有しており、鉱山サイトのような電力過疎地域(電力送配電網が整備されていない地域)に対してオフグリッド型電源ソリューション事業(※1)を展開しています。自社で設計・製造、工事、保守メンテナンス機能を一気通貫で保有することで、短納期かつ効率的な電源構築を行い、電力過疎地域での様々な顧客ニーズに最適なソリューションを提供します。
UONの更なる事業拡大には、脱炭素化の流れに沿う再生可能エネルギー(以下「再エネ」)供給の拡大、そして再エネ出力の変動を調整する蓄電機能の強化が必須という認識の下、蓄電池ビジネスを強みとする当社との資本業務提携に至りました。UONが強みとする鉱山サイト向けに加えて、更なる事業領域拡大を目指し、当社との協業を進めていきます。

伊藤忠商事とUONとのシナジー

伊藤忠商事は、分散型電源、家庭用・産業用から系統用の蓄電池、太陽光・バイオマス・風力等の大型再エネ発電に亘る脱炭素事業を推進しています。UONとの資本業務提携を通じて、オフグリッド型電源ソリューションの機能を獲得することで、農業・建設現場・島嶼エリア等への脱炭素ソリューション展開というオフグリッドやマイクログリッド(※2)の新たな需要を取り込み、再生可能エネルギーと蓄電池の更なる有効活用と電力の地産地消を推進していきます。

本提携により、伊藤忠商事とUONは、オフグリッド・マイクログリッド分野において低炭素かつ強靭で先進的なエネルギーソリューション事業に共同で取り組み、グローバルな展開を目指します。

  • ※1オフグリッド型電源: 広域の電力送配電網に接続していない地域での、独立型電力供給システム
  • ※2マイクログリッド: コミュニティ内で小規模電力網を構築し、発電から消費までの電力の地産地消を行うシステム
本社 407 Victoria Rd, Malaga WA 6090
設立 1998年
事業内容 製造業、電源サービス供給
URL https://uon.com.au/

鉱山地帯での再エネ導入

オフグリッドでの急速充電ソリューション