東南アジアにおける産業系不動産の事業展開について

ベトナム賃貸工場開発事業への参画

2024年3月26日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、ベトナム北部ハイフォン市において、鹿島建設株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:天野 裕正)の現地合弁会社であるIndochina Kajima Development社が推進する賃貸工場開発事業に参画いたしました。

伊藤忠商事は、海外不動産分野において、今後も成長が見込まれる東南アジアを米国に次ぐ注力エリアとしています。これまで30年以上にわたるインドネシアでの工業団地事業をはじめ、国内外で幅広く産業系不動産事業を手掛けてきましたが、今回のベトナムでの賃貸工場開発事業への参画を契機に、今後より一層東南アジアにおける産業系不動産事業の展開に注力してまいります。

賃貸工場は、借主となる製造業にとっては工場建設に自社リソースを割くことなく必要最低限の設備で早期に事業を開始でき、納入先の顧客の需要に合わせたスペースを借りられるメリットがあります。特にベトナム北部ではその需要が飛躍的に高まっており、同地域における賃貸工場面積は2023年から2027年までの5年間で約2倍にまで拡大する見込みです。

今回参画する賃貸工場は、ハノイ・ハイフォン間の高速道路やカットビ国際空港、ラックフェン深海港などからアクセスが良く、ベトナム進出を目指すグローバル企業にとって魅力的なエリアに位置しています。2022年から段階的に着工され、2024年半ばの竣工を目指しています。竣工後は、テナントとして、アジア・欧米の大手製造会社へのサプライヤー(電気・電子や半導体部品、プラスチック成型等)を中心に誘致する予定です。伊藤忠商事が開発事業者の一員として参画することで、当社の事業ノウハウやグローバルネットワークを活用し、事業価値の向上を図ります。

伊藤忠商事は、建設・不動産分野における優良企業群とのアライアンスの強化を図っています。今般の鹿島建設グループとのベトナムでの賃貸工場開発はその一環であり、本件を通じ、伊藤忠商事は東南アジアにおける産業系不動産事業を今後より一層拡大してまいります。

本件概要

物件名 Core 5 Hai Phong
施設タイプ 賃貸工場・倉庫
所在地 DEEP C Ⅱ Hai Phong 工業団地内
賃貸床面積 87,702㎡
区画サイズ 3,600㎡、4,320㎡、5,040㎡、最大23,760㎡まで
施設内設備 24時間警備、監視カメラ、食堂、スポーツ施設

完成後イメージ

工場MAP

  • 産業系不動産
    工業団地、工場、物流倉庫等、データセンター、R&D施設等の不動産の総称