石川県珠洲市へ自己処理型水洗トイレ「トワイレ」を寄贈

再生可能エネルギーを活用した清潔で快適なトイレ環境を被災地に提供

2024年3月27日

この度、令和6年能登半島地震により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太)は、本年1月1日に発生した能登半島地震により深刻な被害を受け、インフラの復旧が急ピッチで進められている石川県珠洲市へ、自己処理型水洗トイレ「トワイレ」を1台、寄贈させていただきます。

能登半島の最先端に位置する珠洲市の宝立地区沿岸部は、地震と津波により大きな被害を受けました。中でも宝立地区の下水道設備は、埋設管の損壊箇所が多く復旧の見込みが立たない状況で、被災者や復旧活動に携わる方々を支えるためのインフラの整備が急務となっています。

トワイレはニシム電子工業が2020年に販売開始した、上下水道設備や電源がなくても使える移動可能な水洗トイレで、当社が代理店として販売に携わっております。独自の浄化処理技術によって排泄物はトイレの中で生物分解され、フィルターでろ過浄化された水は洗浄水として再利用することができます。さらに太陽光発電設備とリチウムイオン電池を備え、日照がなくても約3日間利用することができます。

この度、3月29日に寄贈するトワイレは、宝立地区の復旧や仮設住宅の工事関係者の宿泊場となっている国民宿舎「のとじ荘」の駐車場に設置されます。周辺では今も下水道の復旧活動が続いており、トワイレの設置によって水洗トイレが利用できるようになります。同所の復旧工事が完了した後は、必要とされる他所へ移設していくことで、感染症のリスクなども抑えられる清潔で快適なトイレ環境の整備に貢献してまいります。

被災地の一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。

参考資料:今回寄贈するトワイレの画像・イメージ

トワイレの主な仕様

処理能力 300回/日
受入容量 1,200リットル(本体+余剰タンク)
処理方法 生分解(微生物処理)+膜ろ過方式
本体重量 3,500kg(太陽光、蓄電池含む)、運転時 4,500kg
筐体サイズ 高さ2.7m×幅5.4m×奥行2.3m