エチオピアのコーヒー豆生産地における次世代育成支援について

コーヒー2050年問題に向けた対応

2024年4月2日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太)は、子会社である株式会社ファミリーマート(本社:東京都港区、代表取締役社長:細見 研介、以下「ファミリーマート)とともに、エチオピアのコーヒー豆生産地における次世代育成支援を実施します。

当社は、現在世界20ヵ国以上からコーヒー豆を輸入しており、その輸入国の1つであるエチオピアは世界有数のコーヒー豆生産地として、生産量は世界第5位、年間生産量約45万トンの規模を誇っております。エチオピアのコーヒー豆は特徴的な香りを有し、日本では「モカ」の愛称で根強い人気があります。
一方、生産地では「コーヒーの2050年問題」(アラビカ種※1コーヒー豆の生産地が現在の50%にまで減少するのに対し、需要は堅調に増加し供給不足に陥る懸念)を抱えています。背景には、コーヒー豆生産地での気候変動、病害や虫害による生産量の低下、ひいては経済的苦境による生産者の減少があります。この悪循環を断ち切り、持続可能なコーヒー豆の生産を実現する方策の一つとして、適切な農法の知識を得るための教育環境の改善が必要です。

当社は、ファミリーマートとともに「FAMIMA CAFÉ」の「モカブレンド」、「アイスモカブレンド」の販売数に応じて、エチオピアの教育環境改善に役立てられる寄付を2024年4月2日(火)から6月3日(月)まで実施します。対象商品1品購入につき1円を、駐エチオピア日本大使館が主導する「草の根・人間の安全保障無償資金協力」と協力して寄付し、現地のベレラ中・高等学校へのトイレ建設やコーヒーの歴史・文化を継承していく為の教材等の購入に充てる予定です。特に、現地の学校ではトイレの設備が整っておらず不衛生であるため、感染症への罹患リスクが高く、また、プライバシーが守られていないことから、学校に通えない女子学生も多く、女性の就学率にも影響しています。トイレの建設や教材の購入・配布によりエチオピアの教育及び衛生環境の水準向上に寄与します。

当社はコーヒー豆の調達において、SDGsへの貢献・取組強化を掲げており、トレーサビリティーの向上、環境に配慮した調達、児童労働・強制労働の禁止等、独自の「調達方針」 を定めております。本取組を通じて、エチオピアの教育及び衛生環境の向上に貢献し、コーヒー2050年問題への対応を強化します。
また、今後も引き続き、在グアテマラ子会社UNEX GUATEMALAの現地での移動病院・児童教育の活動を始め、生産地・農家への支援及び、トレーサビリティプラットフォームであるFarmer Connect社と連携※2し、安心・安全で美味しいコーヒーを持続的に供給してまいります。

  • ※1アラビカ種とは、コーヒーの2大品種のひとつで、今回の寄付対象商品である「モカブレンド」「アイスモカブレンド」はアラビカ種に分類されます。
  • ※22021年3月16日 Farmer Connect SAへの出資について https://www.itochu.co.jp/ja/news/press/2021/210316.html

スキーム図

現地写真

対象商品

【商品名】モカブレンドM
【価格】195円(税込210円)
【発売地域】全国(沖縄県を除く)
※Sサイズは130円(税込140円)

【商品名】アイスモカブレンド
【価格】149円(税込160円)
【発売地域】全国(沖縄県を除く)