Google向けの長期再エネ供給契約締結について

2024年5月24日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下:「伊藤忠商事」)は、伊藤忠商事の出資先である株式会社クリーンエナジーコネクト(本社:東京都千代田区、代表取締役:内田 鉄平、以下:「CEC」)を通じて、Googleに対し国内における追加性※1のある再生可能エネルギー電力の環境価値を長期で供給するバーチャルPPA※2サービス(以下:「バーチャルPPA」)を開始します。

生成AIやデータセンターの運営に必要な電力を再生可能エネルギー電源から調達するニーズの高まりに応え、伊藤忠商事は2021年11月にCECへ出資参画いたしました。現在、CECは国内の遊休地を活用し、既に1,200箇所、100MW超の非FITの低圧太陽光発電所を開発・保有し、お客様へ長期にわたり電気と環境価値を提供しています。

今般、CECはGoogleとバーチャルPPA契約を締結しました。2024年から順次サービスを開始し、2026年までに日本国内で約72MW(約800カ所)のGoogle専用の太陽光発電所を開発予定です。

Google日本法人代表である奥山 真司氏からは、「Googleでは、2030年までに地域を問わず24時間365日カーボンフリーエネルギー※3で事業を運営するという目標を掲げています。今回のPPA契約は、目標の達成に一歩近づくものであると確信しています。CECが実施する低圧分散型の本太陽光発電プロジェクトは、国内の限られた土地資源の有効活用という大規模太陽光発電プロジェクトにおける課題に対処します。このプロジェクトにより、印西データセンターなどを支援する複数の送電網地域に、低圧分散型太陽光発電所ネットワークが構築されることを歓迎します。」というコメントを頂いており、本スキームはお客様のニーズに応えた取組となります。

伊藤忠商事は、CECが掲げる2025年度までに国内約5,000ヵ所、累計500MWの追加性のある太陽光発電所を導入する計画の実現に向け、お客様の新規開拓や電力トレード機能を活用した電力マネジメントサービスの提供を通じ、共同で取り組んでまいります。

  • 1:FIT制度に頼らず、企業が自社専用の発電所を新しく作るなど、新規の再生可能エネルギー電源を導入すること。
  • 2:バーチャルPPAサービス概要

複数の小規模太陽光発電所をCECにて開発・集約の上、その再エネ環境価値をお客様に供給するサービス。発電される電力については卸電力市場に拠出します。

  • 3:Googleが事業を展開しているすべての地域において、毎日毎時、Google の電力需要とカーボンフリーのエネルギー供給を一致させることを意味しています。

CEC会社概要

会社名 株式会社クリーンエナジーコネクト
設立日 2020年4月
本社所在地 東京都千代田区大手町2丁目7番1号
代表者 代表取締役 内田 鉄平
事業内容 法人向けNon-FIT再エネ発電事業、グリーン電力ソリューション事業
HP https://cleanenergyconnect.jp/