東日本大震災支援活動

第6回ボランティア活動

東日本大震災支援の伊藤忠グループ社員による第6回目のボランティア活動が行われ14名が参加しました。1日目と3日目は開墾(畑つくり)でしたが、ともに被災者の方との共同作業で、前向きに進まれる被災者の姿勢にボランティア社員も感動しました。2日目は、運動会を控えた小学校での側溝の瓦礫撤去でした。子供たちのためにと全員で力をあわせました。

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参加者の声

「奇跡の一本松」

初日のボランティア作業は、津波で破壊された高校の瓦礫と化した体育館傍らの土地の開墾。ショベルで掘り起こすのだが、鬼瓦や電化製品などがどんどん出てくる。開墾を依頼された被災者の方も、1年経過した今だから話すことができるようになったと前置きして、
「津波は怖い。想定外の津波が迫ってくる中、道を逃げては間に合わないと判断、高台までの斜面を駆け上がった。1年過ぎたころから、津波に流された跡地に咲き出した菜の花を見て『何かしなければならない』と思う自分に気がついた。しかしまだ困っている人がいるのに自分で勝手にボランティアを頼んで良いのか自問する毎日だった。本当にボランティアが来てくれるとは信じられなかった」
と話してくれた。我々が来たことを知ったときの彼の顔は忘れられない。そして彼の話を聞いた後の開墾では、間違いなくツルハシを持つ手に力が入った。

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参加者の声

「なじょにがすっぺし」

宿泊先の気仙沼から陸前高田市災害ボランティアセンターに向かうバスの中から見る景色には言葉を失った。とにかく一面更地で何もない。瓦礫の山に咲いている菜の花が、震災からの月日を物語っていた。
ボランティアセンターで活動しているスタッフは、絶えずこちらに感謝してくれる。コンビニや作業場で会った地元の人々も、ことあるごとにこちらに感謝の言葉をかけてくれる。でも、感謝したいのは僕たちボランティアのほうだ。自分が誰かの助けになっていることを実感させてもらえる。
まだまだやるべきことは山積しているし、支援を待っている大勢の人たちがいる。
「なじょにがすっぺし(なんとかしよう)」。大切なことは、忘れないことと続けること。

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