東日本大震災支援活動

第12回ボランティア活動

11月8日~11日、伊藤忠グループ社員による第12回目の東日本大震災復興支援活動が行われました。陸前高田市の旧市役所の近くで、13人の参加者が、側溝掻き出しや瓦礫の分別に励み、作業中には被災者の方から「ご苦労様」と声もかけられました。震災直後から埋まったままの側溝を3日間掻き出すと、最後には水が流れ出すまでになりました。

写真

参加者の声

小さな力の先につながるもの

ボランティア活動の初日、眩しいくらいに輝く陽が昇り、穏やかにきらめく海の傍らに、地震と津波の爪痕を目にしました。1年半以上経った今でも、被害の大きさを痛感させられました。
作業は、側溝に溜まった土や瓦礫の掃き出しでした。粉々になった日常がたくさんたくさん出てきました。お茶碗の欠片や小さなスプーン、お風呂のタイルなどです。今は何もなくなってしまったけれど、かつては普通の生活があったであろう場所に、ささやかに咲くコスモスの花が、少しずつ復興に向けて前に進もうとしている人々の姿と重なりました。
「来てくれるだけでうれしい」とおっしゃっていた現地に住む方の言葉が心に残りました。またいつかこの地を訪れたいと思います。

参加者の声

被災者支援に参加して

初めての被災地の状況はとても衝撃的でした、発生からすでに1年8ヵ月を経過していたのに、そこに存在していたであろう町並みや家はことごとく波にさらわれ、すべてを奪われていました。
我々の作業は道路側溝の泥出しでした。初めはあまり重労働ではないと思っていたのですが、甘い考えでした。側溝には流された物がみっしりと詰まっており、掘っても掘っても底が見えず、震えるような寒さの中でも、汗が吹き出ました。
参加者は皆初めてお会いしたメンバーでしたが、13名が自然と役割分担を行い、仲間意識が高まっていきました。
復興は一気にはできないのかもしれませんが、一歩ずつ進んでいくためにも、この活動を継続させていきたいと思います。

参加者の声

復興の力を次につなげる

被災地でさまざまな方と出会い、いろいろな話を伺いました。しかし、たくさん話を聞いても、実際に体験していない私には皆さんの気持ちを十分に理解することはできません。それにもかかわらず一所懸命伝えてくださり、「来てくれてありがとう」などと言われるのは複雑な気持ちで、自分のしていることなんて本当に微々たることだと歯痒く感じました。
その歯痒さから「自分には何ができるのか」ということを考え、そして個々では微々たる力かもしれないがそれを積み重ねること、そして再度現地に赴くことはもちろん、周りの方々にこの気持ちを伝え、次につなげていくことが重要だと気づきました。
少しでも興味のある方は、ぜひ現地の状況とそこで生活する方々の気持ちを感じていただきたいと切に思います。

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