U-Ming社とのアンモニア燃料船の共同開発等に関する覚書締結について

2024年3月22日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、台湾のコングロマリットFar Eastern Groupの傘下で大手船主であるU-Ming Marine Transport Corp社(本社:台湾台北、President & Director:CK Ong、以下「U-Ming社」※1)の在シンガポール子会社とアンモニア燃料船の共同開発等に関する覚書を締結しました。

国際海運の温室効果ガスは2018年時点で世界全体の約2.1%を占めるとされ、国際海事機関(IMO)は2050年頃までの温室効果ガス(GHG)排出ネットゼロ目標等を盛り込んだ「2023 IMO GHG削減戦略」を掲げています。

伊藤忠商事は、これまでパートナー企業と共にアンモニア燃料船の開発、運航及び世界的なアンモニアのサプライチェーン構築等を目指す「統合型プロジェクト」※2を推進してきました。本件のU-Ming社との取組は 「統合型プロジェクト」の後続案件として、アンモニア燃料の大型ばら積み船等を開発し、共同保有・共同運航することを目標とします。これにより「統合型プロジェクト」で開発中のアンモニアのサプライチェーンの更なる活用が期待できます。加えてアンモニア燃料船に限定せず、メタノール等のゼロエミッション船の開発や省エネルギー設備の活用等、国際海運産業における脱炭素化の可能性を幅広く議論し実装していくことを目指します。

U-Ming社はLNG燃料で運航する大型ばら積み船の保有・運航にいち早く進出するなど、運航船隊の脱炭素化にいち早く着手した海運業界における世界的なリーディングカンパニーの1社であり、大手荷主・造船所・海運会社等との強固な関係性を持ちます。U-Ming社の持つ経験・知見を活かし、両者が共同で取り組むことによって国際海運の脱炭素化に貢献します。

伊藤忠商事は、これらの取組を通じて、持続可能なエネルギーシステムの構築を加速化し、低炭素化社会の実現と地球環境の負荷軽減に今後も貢献してまいります。