アンモニア燃料船開発と社会実装の一体型プロジェクトのグリーンイノベーション基金事業採択について

2021年10月26日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井敬太、以下「伊藤忠商事」)は、川崎汽船株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:明珍幸一、以下「川崎汽船」)、NSユナイテッド海運株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:谷水一雄、以下「NSユナイテッド海運」)、日本シップヤード株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:前田明徳、以下「日本シップヤード」)、株式会社三井E&Sマシナリー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:田中一郎、以下「三井E&Sマシナリー」)の4社と共に、このたび、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した事業「グリーンイノベーション基金事業/次世代船舶の開発プロジェクト/アンモニア燃料船の開発」に共同で応募し、採択されました。

本プロジェクトは2028年までの出来るだけ早期に、アンモニア燃料船を日本主導で社会実装し、日本の海事産業がゼロ・エミッション船分野で長期に渡り優位性を維持出来る形を目指し、他国に先駆けて推進システム・船体開発、及び、保有・運航を行うものです。

各社役割

会社 役割
三井E&Sマシナリー 1. アンモニア燃料タンク・燃料供給システムの開発
2. アンモニア焚主機関関連技術開発
3. アンモニア燃料船特有の安全性に関する開発
4. アンモニア燃料船の実証運航
日本シップヤード 1. アンモニア燃料タンクを搭載した船体開発
2. 船内アンモニア燃料ハンドリングシステム
3. 船内安全システム
4. 実船実証による研究開発内容の検証
伊藤忠商事
川崎汽船
NSユナイテッド海運
アンモニア燃料船の実船実証


本プロジェクトの目的は国際海事機関が掲げる温室効果ガス(GHG)削減戦略の達成に向け、各方面から代替燃料の候補として注目されるアンモニアを用い、ゼロ・エミッション船舶の早期開発・社会実装を目指すことにありますが、伊藤忠商事をはじめとするパートナー企業によるアンモニア燃料船の開発と舶用アンモニア燃料の国際サプライチェーン構築の両面から構成される統合型プロジェクト推進の一環でもあります。

伊藤忠商事は、中期経営計画「Brand-New-Deal 2023」の基本方針として『「SDGs」への貢献・取組強化』と『「マーケットイン」による事業変革』を掲げており、アンモニア燃料関連事業に積極的に取り組んでいます。これらの取組を通じて次世代燃料バリューチェーン構築を加速し、脱炭素社会の実現を目指します。