航空機リース専門会社IC Aero株式会社の設立について
2025年5月12日
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、リースの事業拡大とサービス向上を目指して、IC Aero株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:清水 宣、以下「IC Aero」)を設立いたしました。
航空旅客需要は、新型コロナウイルスの感染拡大による一時的低下を克服し、現在はコロナ禍以前を上回る水準に回復しております。今後、更なる旅客需要の拡大に伴い、世界の旅客機の総数は2043年に約4.1万機(2023年比約1.6倍)※1にまで増加することが見込まれております。そのような状況下、航空会社はリースを活用した運航機材の調達を積極的に増やしており、現在世界で運航されている旅客機の約半数は既にリース機となっています※2。
伊藤忠商事は1970年代より、機材調達を含む航空機リース事業を手掛けており、機体や機材を自社でも保有し、航空機に投資する国内外のお客様への機体販売・管理サービス事業を拡大してきました。また、2024年には、航空機アフターマーケット強化のため、経年機を商材としたパーツアウト※3・エンジンリースを行うKillick Aerospace Limited(本社:アイルランド、CEO:Russell Starr)にも出資いたしました※4。
今後は、これまで培ってきた航空機リース事業のノウハウをもとに、新設したIC Aeroにて調達・販売・管理体制を強化し、国内外のエアラインをはじめ、より多くのお客様に向け、高品質な商品・サービスを提供してまいります。また、新造から経年・退役までの航空機のライフサイクル全体を対象とした伊藤忠商事独自の持続可能な航空機バリューチェーンを構築してまいります。
新会社概要
会社名 | IC Aero株式会社 |
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代表者 | 代表取締役社長 清水 宣 |
本社所在地 | 東京都港区北青山2丁目5-1 |
設立日 | 2025年4月1日 |
資本金 | 1億円 |
株主構成 | 伊藤忠商事:100% |
航空関連ビジネス事業概要図
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- ※1 一般社団法人 日本航空機開発協会 「民間航空機に関する市場予測 2024-2043」 より
- ※2 International Air Transport Association 「Chart of the Week」 より
- ※3パーツアウト:退役機体の解体から取り下したエンジンや機体部品を検査、修理し耐空性を復活させた後に航空当局の装備等基準適合証を受け、世界中の航空会社、整備会社、リース会社等へ販売し、再び航空機に搭載され利用されること。
- ※4 航空機アフターマーケット事業への参入を目的としたKillick社への出資について