サステナビリティ推進の取組み

サステナビリティ推進の流れ

当社は、企業理念や外部環境の変化を踏まえて定めた「サステナビリティ推進基本方針」の下、組織的・体系的にサステナビリティの取組みを推進しています。特に、当社が優先的に解決すべき重要課題として定めたマテリアリティを各カンパニーや職能組織が「サステナビリティアクションプラン」に落とし込んでいることが特徴です。収益力の維持・向上を担保しつつ、トレードや事業投資といった事業活動を通じて、持続的な企業価値向上と社会課題の解決の両立を実現していきます。

マテリアリティの特定プロセスとアクションプランへの落とし込み

当社は、2013年度にマテリアリティを特定して以降、国際社会の動向やステークホルダーからのご期待等を踏まえ、継続的に見直しを実施しています。2018年度には、ESGの視点を取り入れ、当社の強みである健康経営や生活消費分野の要素を組み込むといった見直しを行い、本業を通してマテリアリティに取組むことにより、パリ協定や国連で採択されたSDGs達成にも寄与する内容に改訂しました。更に、特定したマテリアリティに資する具体的な取組みとして、各カンパニーや職能組織が事業分野毎の「サステナビリティアクションプラン」に落とし込みを行っています。最初に各組織において事業分野毎の「リスクと機会」、「社会に与えるインパクト」を抽出し、次に中長期的な目標、達成に向けた対応や成果指標をアクションプランとして定め、その進捗に関するレビューを実施し、最後にサステナビリティ委員会に報告するというPDCAサイクルを回すことにより、確実な推進を目指しています。

「ITOCHU SDGs STUDIO」に新たな施設を開設

当社が運営する「ITOCHU SDGs STUDIO」は、2022年7月に、未来を担う子どもたちが「遊び」を通じて、SDGsの考え方を体験できる親子向け施設「ITOCHU SDGs STUDIO KIDS PARK」を開設しました。子どもたちが、安全・安心に遊べる無料の施設として注目され、1日300名の予約枠が常時満枠となっており、2023年3月時点で約5万名の来場者が利用しました。

更に、今年7月には、「おいしく、楽しく、サステナブル」な食体験を提供するレストラン「ITOCHU SDGs STUDIO RESTAURANT 星のキッチン」を開設しました。Doleや不二製油(株)等、当社のグループ会社が取扱う食材等を使った「子どもから大人までみんなが好きな定番メニュー」を提供し、サステナブルな「食」の取組みを気軽に体感できるレストランとなっています。

今後も、「ITOCHU SDGs STUDIO」では、子どもや消費者との接点を拡大し、SDGsと出会う、そして学ぶきっかけを提供していきます。