カスピ海油田開発事業

アゼルバイジャン共和国領カスピ海海域ACGプロジェクトにおける原油の開発・生産

ACG鉱区の概要

生産プラットフォーム(BP社提供)

当社子会社のITOCHU Oil Exploration (Azerbaijan) Inc.は、1996年に本鉱区の参加権益3.9205%を取得し、2010年8月に追加権益取得により4.2986%の持分としました。 また、2017年9月に2049年までの生産物分与契約の延長契約に調印し、2018年1月1日に発効しました。尚、今般の契約延長に伴い、伊藤忠の権益比率は3.6489%へと変更となりました。
ACG鉱区は、アゼルバイジャン共和国首都のバクー市の東約100kmのカスピ海海域に位置し、鉱区面積は、432.4km2です。ACGプロジェクトは、アゼリ油田、チラグ油田、グナシリ油田の3油田により構成されており、現在の生産量は日量約48万バレル(2020年通年実績)です。本鉱区の参加権益保有者は、同社のほか、オペレーターのBP社(30.37%)、SOCAR社(25.00%)、MOL社(9.57%)、国際石油開発帝石株式会社(9.31%)、Equinor社(7.27%)、ExxonMobil社(6.79%)、TPAO社(5.73%)及びONGC Videsh Limited社(2.31%)となっております。

BTCパイプライン

BTCパイプラインルート

アゼルバイジャン共和国バクーからジョージア・トビリシを経由し、地中海に面するトルコ共和国ジェイハンに至る総延長1,768kmの原油パイプラインで、通油能力は、日量120万バレルとなっております。当社は、アゼルバイジャンACG鉱区生産原油の搬出路確保を目的として、2002年より子会社ITOCHU Oil Exploration(BTC)Inc.を通じて、本パイプラインの建設・操業の事業主体であるBTC Co.に3.4%の出資シェアで参加しております。