過去からの強みに強みを重ねる

中国・アジアを中心とした広大な「面」の形成と、生活消費分野を中心とした当社グループが強みを持つ分野での更なる「商機の獲得」や「シナジーの最大化」に向けた取組みを推進することで、中長期的な視座に立った企業価値向上を目指していきます。

中長期的な視座に立ち収益の柱となるシナジーの構築を目指す

当社は、強みである中国・アジアにおける収益基盤を拡大するべく2015年1月、当社とCPグループの折半出資により、中国最大の政府系コングロマリットであるCITICの株式20%を取得しました。当社はCITICのパートナーとして、金融部門が収益力の約8割を占めるCITICの「非金融事業の拡大」に貢献していく方針ですが、その一方で、人口約14億人の市場規模を有し、政府の各種支援策のもとスピード感を伴ったビジネス展開を推進する中国において、CITICが当社グループの心強いパートナーであることに変わりはありません。これまでの不透明な経営環境に新型コロナウイルスが加わり、より網羅的なリスクの洗い出しとビジネスの見極めが重要となりますが、人的ネットワークや情報等を含めたCITICのリソースと当社の非資源分野、特に生活消費分野の強みを融合することで、中長期的な視座に立ち収益の柱となるシナジーの構築を目指します。

消費者接点を活かした新たなビジネスモデルの創出

ファミリーマートは、国内約16,500店のリアル店舗網や1日約1,500万人の購買に関わる消費者接点を持つ当社グループの中核事業です。第8カンパニーを主管にすることで、当社の従来の商品基軸の「タテ割り」組織に囚われず、市場や消費者のニーズに応える「マーケットインの発想」により、更なるサプライチェーンの最適化や効率化を図っていく方針です。

更に、電子決済をはじめとする一連のデジタル戦略の推進により、利便性や集客力の向上に繋げ、既存店舗の収益力の更なる強化を推進しています。コンビニエンスストア事業のビジネスモデルそのものが見直しを迫られている中、既存事業基盤の更なる強化に加えて、リアルとデジタルの融合等による従来の物販やサービスという枠を超えた新たな付加価値の創造を図り、更に将来的な海外展開の拡大をより具体的に模索していくことで、新たなビジネスモデルの構築を目指します。

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