「商人型」ビジネスモデル

「何れか」ではなく、「何れも」追求

160余年受け継がれてきた、商人としての不変の価値観「三方よし」を中心に据え、短期目標と中長期的な布石、経済的価値と社会的価値の「何れか」ではなく、「何れも」追求していく方針です。
当社グループの「無数の使命」を担った一人ひとりの商人が、企業価値の更なる向上のために「個の力」を発揮していきます。

持続的な成長を支える体制

ビジネスモデルの解説

企業価値の向上を目指すためには、経済的価値と社会的価値の「何れも」拡大していく必要があります。具体的には、「創出価値の拡大」(短期目標の達成)及び「成長率の向上」(中長期的な価値創造への布石)を志向し、「資本コストの低減」(持続的な成長を支える取組み・体制)を図ることで、持続的な価値創造の原動力である「資本の増強」という好循環を実現していきます。

持続的な価値創造の原動力

商人としての「商いの基本」と「普遍的手段」

商いの基本

稼ぐ

世の中の変化や顧客のニーズ等に合わせ 「商い」を工夫する

削る

費用対効果に合わない経費、無駄な会議や書類等を削減する

防ぐ

貸倒損失や減損損失等の 水漏れを防止する

普遍的手段

付加価値の創造

総合商社ならではの機能を駆使し、顧客視点、「マーケットインの発想」に立脚した付加価値を継続的に創造し、商権の安定化やトレードの拡大、投資先を含むビジネス全体の価値向上に努めています。

コーディネーション

伝統的な商社機能のみならず、当社の顧客・パートナー資産を活用し、最適な販売方法の模索や販路・調達先の開拓等、顧客のあらゆるニーズに対応し、トレードの拡大を目指します。

事業経営の進化

総合商社として培ってきた様々な機能、経営ノウハウ等を活用すると共に、事業会社の経営統合や連携を主導し、投資先の競争力強化を実現します。

ビジネス間シナジーの創出

当社グループの経営資源を最大限に活用することにより、既存ビジネスあるいは事業会社間でシナジーを最大化し、グループ全体の企業価値向上を図ります。

資産戦略

事業投資の戦略的な重要性が高まる中、当社が強みを持つ領域への投資を重視する一方で、リスク管理の徹底や資産効率の追求を伴う資産戦略を構築し、着実な実行を図っています。

強みを持つ領域への投資

生活消費関連を中心とする非資源分野や、中国・アジア等の強みを持つ領域への投資を重視し、競争優位の一層の強化に努めています。

リスク管理

「リスクアセット」を用いたリスクの総量管理、資本コストに基づくハードルレートを用いた投資評価により、案件ごとのリスク管理を行う等、事業を取巻く多岐にわたる様々なリスク要因を分析し、コントロールを実施しています。

資産効率の追求

収益規模や投資効率、戦略的意義等の観点から低効率資産と判断された案件についてはEXITを実行し、資産の効率性向上とキャッシュ創出力の強化を図り、フリー・キャッシュ・フローの最大化を目指します。