資本の積み上げによる持続的価値創造

当社グループは、トレードと事業投資を両輪とする「商い」を行っていますが、そのような「商い」を通じて人的資産やビジネスノウハウといった内部資本を160余年かけて着実に積み上げてきました。
一方、相互に作用し合う内部資本と外部資本の共生を実現するためには、「信頼・信用力」が極めて重要であると考えており、「信頼・信用力」を意識した経営を継続的に実践していくことで、経済的価値と社会的価値の向上を実現し、持続的な企業価値の拡大を目指します。

各種資本の重要性とモニタリング指標等

内部資本
外部資本

企業理念「三方よし」と企業価値拡大の関係性

当社は2020年4月1日、グループ企業理念を「三方よし」に改訂しました。「三方よし」の精神のもと、総合商社としての商いを通じて、様々なステークホルダーの信頼と信用を勝ち得、それを「てこ」として価値創造のより強いサイクルを回していきます。
当社は、顧客・パートナーや天然資源、社会といった外部資本を意識した事業活動を推進し、外部資本の内部化を促進していく方針です。その結果、外部資本と既存の内部資本との共生を図り、更には持続性の高い企業価値創造を実現していく考えです。

信用・信用力「三方よし」

信頼・信用力増強策の例

  • 「三方よし」を企業理念に改訂

人的・組織資産の増強策の事例

  • 企業理念の改訂、企業行動指針の設定
  • 朝型勤務制度・在宅勤務制度
  • 健康経営(伊藤忠健康憲章、がんとの両立支援施策)
  • 職能機能(高度な専門性)の発揮を通じた営業支援
  • (→人材戦略)

ビジネスノウハウ増強策の事例

  • 「総合力」を活かしたビジネスモデルの進化に向けた取組み
  • 第8カンパニーの新設、「マーケットインの発想」でのビジネス展開
  • ベンチャー投資等による新たな知見の取組み、当社ビジネスモデルへの落とし込み

事業ポートフォリオ増強策の事例

  • 厳選した戦略投資の実行と継続的な資産入替による高効率経営の追求
  • 商いの基本である「稼ぐ、削る、防ぐ」の実践による既存事業の徹底した磨き
  • 上場子会社のガバナンスに関する当社方針の公表・実践

    (→上場子会社のガバナンスに関する当社方針)[PDF]

顧客・パートナー資産増強策の事例

  • 優良パートナーの選定・確保
  • 先端技術・サービスの活用とビジネスモデルの変革
  • EHS(環境・衛星・労働安全)への配慮
  • 安全・安心なサプライチェーンの構築

天然資源、社会との関係性増強策の事例