液化石油ガス事業の統合新会社について

2009年1月30日

株式会社ジャパンエナジー(以下「Jエナジー」),大阪ガス株式会社(以下「大阪ガス」),日商LPガス株式会社(以下「日商」),伊藤忠商事株式会社(以下「伊藤忠」)および伊藤忠エネクス株式会社(以下「エネクス」)は,液化石油ガス(以下「LPG」)事業の再編・統合に向けて昨年2月から検討を開始し,同年10月,元売・卸売機能を統合する新会社の設立に関して基本合意しております。今般,その新会社の概要等につきまして,下記のとおり決定しましたのでお知らせいたします。

1.統合新会社の概要

(1) 社名 株式会社ジャパンガスエナジー(以下「JGE」)
(英文名:JAPAN GAS ENERGY CORPORATION)
(2) 本社 東京都港区
(3) 代表取締役社長 和泉 潤一(現 Jエナジー LPガス部長)
(4) 資本金

35億円 (注)

  • (注) 設立当初の資本金は5億円で,4月中に35億円へ増資予定。
(5) 設立時期 2009年4月1日
(6) 株主構成 Jエナジー 51%,日商 29%,エネクス 20%(増資後)
(7) 事業内容 LPGの輸入,販売(元売・卸売)
(8) 売上高 1,600億円程度(年間)
(9) 輸入数量 150万トン(年間)
(10) 販売数量 225万トン(年間)
(11) 支店・営業所

4支店・3営業所体制

[支店]
東日本支店(東京都港区),中部支店(愛知県名古屋市),関西支店(大阪府大阪市),西日本支店(広島県広島市)
[営業所]
北海道営業所(北海道札幌市),東北営業所(宮城県仙台市),北陸営業所(石川県金沢市)

2.事業統合の背景・目的

国内のLPG業界は,LPG輸入価格の高騰や他のエネルギーとの競争激化による需要の伸び悩みなどを背景として厳しい経営環境下にあります。5社は,各社単独での合理化・効率化ではこうした難局を乗り切ることは難しいとの認識を共有し,海外調達から小売までのLPG事業全体を視野に入れ,連携策を検討してまいりました。
今般,5社は,効率的かつ安定的にお客様に製品を供給できる総合的な競争力を有するLPG事業グループの構築を目指し,その第一ステップとして,LPGの調達から卸売までの事業領域を統合・一元化します。

3.事業統合の内容・方法

Jエナジーと日商のLPG元売事業および卸売事業並びにエネクスのローリー卸売事業を次のとおり新会社に統合します。また,各社のLPG海外調達業務を伊藤忠に一元化します。

  1. Jエナジーと日商は,それぞれが営むLPG元売事業および卸売事業を本年4月1日に分割し,新設会社であるJGEに承継する共同会社分割(新設分割)を行う。
  2. エネクスは,本年4月1日に同社および同社子会社が営むローリー卸売事業をJGEに事業譲渡する。
  3. JGEは,本年4月中を目途としてエネクスに第三者割当増資を行い,エネクスはこれを引受けることで,JGEに資本参加する。

4.社名の意味

新会社の社名「ジャパンガスエナジー」は,ガス体エネルギーの安定供給を通じて,わが国のエネルギー安全保障の一翼を担うという気概を「日本を代表するガス体エネルギー企業」として表すとともに,総合的な競争力を有する活力(エナジー)ある企業でありたいという希望を表現したものです。

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