会長CEO挨拶

画像:会長CEOおかふじまさひろ

代表取締役会長CEOの岡藤正広です。

5月1日に、2025年度決算および2026年度経営計画を公表いたしました。
2025年度は、インフレの継続や地政学リスクの高まり等、先行き不透明な経営環境が続く中ではありましたが、非資源分野における事業会社の収益拡大に加え、これまで積み重ねてきた投資の成果が着実に顕在化したことにより、連結純利益は過去最高となる9,003億円を達成いたしました。加えて、将来の更なる成長を見据え、一部事業のターンアラウンドや新規投資を着実に実行するなど、次の成長ステージに向けた布石を確りと打つことができた1年であったと考えております。

一方で、2026年2月以降の中東情勢の緊迫化に伴う資源価格の上昇等を背景に、市場環境は大きく変化しております。こうした中、資源分野の比重の大きな他商社に対する将来収益拡大への期待が高まり、時価総額を大きく伸ばす様子を経営陣一同、内心忸怩たる思いで見ていました。
当社としても状況を真摯に受け止めた上で、企業価値向上に向けた具体的な取組みを一層強化していく強い決意を新たにしています。

2026年度の経営計画につきましては、不透明な外部環境が継続することが見込まれるものの、更なる収益ステージの引き上げに挑戦する年と位置付け、連結純利益は過去最高を更に更新する9,500億円といたしました。経営会議において、経営方針で掲げた最大の株価対策である「業績の向上」および「投資なくして成長なし」の実現状況を改めて精査・議論し、成長投資の更なる加速を決定しております。「投資なくして成長なし」の考えの下、1.5兆円規模の成長投資を着実に実行すると共に、引き続き「稼ぐ」・「削る」・「防ぐ」を愚直に実践し、次なる飛躍に向けた基盤を更に強固なものにしてまいります。

当社は近江商人の精神をルーツとし、「マーケットイン」の考えの下、常にお客様・社会のニーズに寄り添ったビジネスの構築を進めてきました。引き続き環境変化を的確に捉えながら、柔軟かつ機動的に事業変革を推進し、顧客・社会の要請に応え続けることで、伊藤忠グループとしての企業ブランド価値を高めてまいります。

株主の皆様への還元につきましては、2026年度は1株当たり44円への増配を予定し、累進配当を継続するとともに、自己株式取得についても機動的・継続的に実施していきます。成長投資の加速と株主還元の拡充を両立させることで、更なる企業価値の向上を実現してまいります。

2027年度での大台となる連結純利益1兆円の達成を見据え、2026年度9,500億円の達成に向け、不退転の覚悟で臨んでまいります。伊藤忠商事の今後の成長、飛躍にご期待頂ければと思います。

今後も何卒変わらぬご支援とご鞭撻を賜りたくよろしくお願い申し上げます。

画像:会長CEOおかふじまさひろの署名

代表取締役会長CEO 岡藤 正広
2026年5月1日