Kalahari Minerals plc株式取得によるナミビア新規ウラン鉱山開発プロジェクトへの参画
2010年3月26日
伊藤忠商事株式会社(以下「伊藤忠商事」)は、豪州子会社Nippon Uranium Resources (Australia) Pty Ltdを通じて、Kalahari Minerals plc(以下「Kalahari社」)の株式15%を取得することで合意しました。伊藤忠商事は、今回の株式取得でKalahari社の筆頭株主となり、Kalahari社の経営に関わる予定です。
Kalahari社は、ナミビア共和国に所在するロッシング・サウス鉱区の権益を100%保有するExtract Resources Limited(以下「Extract社」)の株式約40%を持つ筆頭株主です。ロッシング・サウス鉱区は、世界有数の資源量を誇る大規模ウラン鉱区であり、現在、事業化調査が進められています。ウラン生産開始は2013年を予定しています。
世界的に高まる温暖化ガス排出削減の必要性より、世界各国で原子力発電拡大の機運が熟しており、今後ウラン需要の増加が見込まれています。伊藤忠商事は、天然ウランを年間約4,000トン(2009年現在)販売する世界屈指のウラントレーダーとして、今後も原子力発電用ウランへの積極的な取り組みを続けてまいります。伊藤忠は、我が国のウラン資源の安定供給に大いに貢献することを目指します。
なお、本件は世界最大級のウラン案件であり、資源エネルギー庁の全面支援および独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の金融・技術支援のもとに積極的に推進する予定です。
Kalahari Minerals plc
代表者 | Mark Hohnen, Executive Chairman |
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本社所在地 | 英国ロンドン市 |
上場市場 | ロンドン証券取引所AIM、ナミビア証券取引所 |
URL | http://www.kalahari-minerals.com/ |
Extract Resources Limited
代表者 | Stephen Galloway, Non-Executive Chairman |
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本社所在地 | 西オーストラリア州パース市 |
上場市場 | 豪州証券取引所、トロント証券取引所、ナミビア証券取引所 |
URL | http://www.extractresources.com/ |
ロッシング・サウス鉱区概要 (Extract社発表)
所在地 | ナミビア共和国中西部 |
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権益比率 | Extract社100% |
資源量 | 267百万ポンド (約102,700トンU) |
生産量 | 14.8百万ポンド/年 (約5,700トンU/年) |
開発費 | 704百万米ドル |
- (参考) 世界のウラン生産量 43,853トンU (2008年、世界原子力協会)