国内初、リチウムイオン蓄電池の燃料電池・太陽光発電併設戸建住宅への導入について

-コンビニ、ガソリンスタンド、マンションに次ぐ4種目の蓄電池2次利用先の開発-

2010年4月9日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)は静岡ガス株式会社(本社:静岡県静岡市、代表取締役社長:岩崎清悟)と共同で、国内で初めて、リチウムイオン蓄電池システムを燃料電池・太陽光発電システム併設の戸建住宅へ導入し、エネルギーの「地産地消」モデルを構築します。

対象となる戸建住宅は、静岡県三島市の低炭素型タウン(分譲地)「エコライフスクエア三島きよずみ」(旧静岡ガス三島支店跡地)22棟のうちの2棟(予定)です。2010年4月に区画造成工事、同8月に住宅建設、2011年3月に入居の開始を予定しています。また、本事業は、環境省が募集した「チャレンジ25地域づくり事業」にも採択され、国のモデル事業として、三島市が掲げる環境先進都市計画の実現に貢献します。

今回導入する蓄電池システムは、米国EnerDel Inc製蓄電池をベースとし、「つくば市における低炭素交通社会システムの共同実証プロジェクト」において電気自動車に搭載される車載用蓄電池と同様の蓄電池を、定置用途で使用します。また、本蓄電池システムには、同実証プロジェクト用に開発した蓄電池のリモート監視機能も付与します。

伊藤忠商事は、車載用リチウムイオン電池の2次利用ビジネスモデルの構築を推進しています。つくば市での低炭素交通社会システムの共同実証実験プロジェクトにてコンビニエンスストア及びガソリンスタンドへの、伊藤忠都市開発株式会社が開発・販売するクレヴィア二子玉川(東京都世田谷区)にて分譲マンションへの蓄電池システムの導入を進めており、今回の戸建住宅への導入は、4種目の2次利用先の開発となります。伊藤忠商事では、これら全てにおいて蓄電池の情報をリモート監視し、収集・解析したデータを基に、今後、コンビニ、ガソリンスタンド、マンション、戸建住宅へと、大規模に2次利用展開する際の蓄電池システムの最適化を図ります。