ブルネイ・ダルサラーム国におけるメタノール事業の操業開始について

2010年5月25日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)、三菱ガス化学株式会社(本社:東京都千代田区、以下「MGC」)、およびBrunei National Petroleum Company(本社:ブルネイ・ダルサラーム国バンダル・スリ・ブガワン、以下「Petroleum BRUNEI」)は、合弁会社であるBrunei Methanol Company(以下「BMC」)において、年産85万トンのメタノール事業の操業を開始しました。

伊藤忠商事、MGC、およびPetroleum BRUNEIは2006年3月にBMCを設立し、プラント建設を進めてまいりましたが、2009年12月にプラント完工、2010年4月にメタノールの生産を開始、同5月に製品の初出荷を行うに至っております。
また5月25日にはブルネイ国王ご参列の下、オープニングセレモニーを挙行しており、関係者の多大な支援・期待のもと、順調なスタートを切っております。

メタノールは多くの川下製品を持つ基礎化学品の一つで、主にホルマリン、酢酸などの化学品用途の原料として使用されています。またバイオディーゼルやDME(ジメチルエーテル)など、幅広い用途での利用拡大も見込まれております。現在の世界需要は年間約42百万トンですが、今後も年率4~5%の成長が見込まれており、特に本合弁事業のメタノール輸出先であるアジア市場では、経済成長に伴い、更なる高い伸びが期待されています。

本合弁事業は、成長著しいアジア市場の中心に立地することによる、物流面での優位性を含め、他の事業者に対して十分な競争力を有しております。
伊藤忠商事およびMGCは、本合弁事業を通じて、メタノール事業における世界でのプレゼンスをさらに高めてまいります。

合弁事業の概要

出資比率

MGC 50% 

PB Petrochemical 25%

Petroleum BRUNEIの関連会社

伊藤忠商事 25%
生産能力 日産2,500トン(年産850,000トン)
生産技術

三菱(MGC/MHI)メタノールプロセス

MGCと三菱重工業株式会社(MHI)が共同保有するプロセス技術
事業立地 ブルネイ・ダルサラーム国 スンガイ・リアング工業地区
天然ガス供給者 Brunei Shell Petroleum Company Sdn Bhd(BSP)
製品引取権者 MGC
資金調達方法 国際協力銀行を中心とするプロジェクトファイナンス
従業員数 約190名(現地採用従業員)

プラント外観

[写真]