アルジェリア向けLPGプラント工事が完成

-世界最大のLPGプラント設備の増設工事-

2010年8月30日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)とIHIは、このたび、アルジェリアの炭化水素公社であるソナトラック社(SONATRACH)から、2007年に共同で受注した、年産300万トンのLPG(液化石油ガス)プラントの増設工事(第三期工事)を完成させました。

今回の工事範囲は、アルジェリア南部のガス田から産出したLPG原料の貯蔵用球形タンク(1,000m3×6基)、プロパン・ブタンの分離・液化トレイン(年産100万トン×3系列)、製品であるプロパン・ブタン貯蔵用タンク(70,000m3×2基)、その他様々な付帯設備を含む受注金額約1,200億円にものぼる大規模なもので、設計・調達・輸送・土木工事・据付工事・試運転を含めたフルターンキーのEPC契約です。

建設サイトは、アルジェリア西方のアルズー工業地帯にあるソナトラック社のLPGプラント(GP1Z工場)です。1984年に第一期工事として年産400万トンのプラントが完成した後、1998年に第二期工事として年産200万トンの増設工事を完了、今回の第三期工事として年産300万トンの増設工事の完成により、年産合計900万トンの世界最大のLPGプラントとなりました。IHIと伊藤忠商事は、第一期工事から一貫して本LPGプラントの建設を担当してきました。

IHIと伊藤忠商事は、これまでにもアルジェリアで多くの工事実績があり、最近では、2006年にアルジェリア初の海水淡水化・発電プラントを完工した他、2007年にLNGプラント用ボイラ4基を納入、2008年には老朽化したLPGプラント(GP2Z工場)の改造工事を完成させました。

IHIと伊藤忠商事は、長年にわたるソナトラック社との良好な関係を今後、更に深化・発展させるために、拠点を維持・強化し、既設プラントの保守・改修に取り組むだけでなく、同社が計画している液化精製及び石化製品生産設備案件に積極的に取り組み、同国の経済基盤の更なる発展に貢献していきます。

<プロジェクト概要>

  1. 客先:SONATRACH(ソナトラック社:アルジェリア炭化水素公社)
  2. 場所:アルジェリア オラン県 アルズー工業地帯(首都アルジェ西方約400km)
  3. 用途および能力:製品であるプロパン・ブタンの用途は燃料。生産能力は年産300万トン

ソナトラック社 LPGプラント(GP1Z工場)

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