伊藤忠商事株式会社（本社：東京都港区、代表取締役：岡藤正広、以下「伊藤忠商事」）は、飼料・畜産分野および食品製造分野において、安心・安全な原料・商品の供給体制の強化、販売の拡大ならびに生産性の向上を図るため、グループ会社間での業務再編・提携を行います。具体的には、飼料・畜産分野においては、プリマハム株式会社（本社：東京都品川区、代表取締役：松井鉄也、以下「プリマハム」）、伊藤忠飼料株式会社（本社：東京都江東区、代表取締役：能登章友、以下「伊藤忠飼料」）、並びに、伊藤忠商事の三者間で、また、食品製造分野においては、プリマハム、ヤヨイ食品株式会社（本社：東京都港区、代表取締役：藤嶋照夫、以下「ヤヨイ食品」）、並びに、伊藤忠商事の三者間でそれぞれ業務提携を締結いたしました。

１．業務提携の目的

国内食品市場においては、人口の緩やかな減少及び高齢化の進展、および景気悪化に伴う個人消費の低迷によって、食品業界各社の経営環境が一層厳しさを増しており、このような経営環境の中で、食品製造・中間流通・小売の各分野で競争は激化し、再編、淘汰、グループ化、グローバル化など、めまぐるしい変化が続いております。
伊藤忠商事が食料分野で掲げるSIS戦略のバリューチェーンの強化・拡大において、昨年12月にリリースいたしました中間流通事業分野の経営統合に続き、食品加工・製造分野におきましても、経営環境変化への対応を通じお取引先様の満足度向上に貢献し、且つ、伊藤忠商事グループ全体の企業価値の一層の向上を図るために、グループ一体となった戦略推進を可能にする体制を構築し、各社それぞれが保有する経営資源を一層緊密かつ有効に活用すべく協議・検討を行った結果、本業務提携を進めることといたしました。
本提携により、飼料・畜産分野においては、飼料原料から畜肉加工品の製造・販売に至るまでのインテグレーションをより一層推進し、トレーサビリティの強化、並びに、販売チャネルの共有化をはじめとする業務効率化を実現いたします。また、食品製造分野においては、冷凍・冷蔵食品を中心に、製造インフラ・販売チャネル・商品開発体制を相互活用し、より効率的な製造・販売体制を構築いたします。これらの取り組みにより、お取引先様やお客様の満足度向上を目指してまいります。また、中国を中心とする海外展開につきましても今後検討し、伊藤忠商事グループの総合力の強化・拡大を目指します。

２．取組分野及び期待できる効果

（１）飼料・畜産分野
安心・安全な原料・加工品の取扱拡大

• 飼料・肥育・畜肉加工を含めたトレーサビリティの強化
• 種豚事業のグループ一元化に伴う効率化

畜肉（豚・鶏肉）の販売拡大

• グループが持つ販売チャネルの共有による販売拡大
• 販売拠点及び営業スタッフの共有による効率化
• ボリュームメリットを追求した物流費用の低減

配合飼料技術の共有と生産性の向上

• 育種ごとの最適な配合飼料の開発・生産
• 販売拡大による配合飼料の生産効率向上
• 種豚育種改良に向けた共同開発

（２）食品製造分野
製造インフラの相互活用

• 商品製造の最適体制を構築
• 生産の合理化・効率化と稼働率の向上により競争力のある生産体制を構築

製品の販売拡大

• グループが持つ販売チャネルの共有による販売拡大
• 販売拠点及び営業スタッフの共有による効率化

共同商品開発の推進

• グループ会社が一体となり、顧客ニーズを満たす特色ある商品開発の実現

３． 業務提携当事者の概要（2010年3月31日現在）

プリマハム　会社概要　

商号	プリマハム 株式会社
事業内容	ハム・ソーセージ、食肉及び加工食品の製造販売
設立年月日	1948年7月9日
所在地	東京都品川区東品川四丁目12番2号
代表者	代表取締役社長　松井　鉄也
売上高	約2,526億円
資本金	約33.6億円
主要株主	伊藤忠商事株式会社　39.35%
従業員	9,887名（臨時従業員含む）

伊藤忠飼料　会社概要

商号	伊藤忠飼料 株式会社
事業内容	各種飼料・畜産物・食品の製造、加工、販売及び種畜事業
設立年月日	1961年2月1日
所在地	東京都江東区亀戸二丁目35番13号
代表者	代表取締役社長　能登　章友
売上高	約930億円
資本金	19.1億円
主要株主	伊藤忠商事株式会社  85.9%
従業員	1,306名（臨時従業員含む）

ヤヨイ食品　会社概要

商号	ヤヨイ食品 株式会社
事業内容	調理冷凍食品製造並びに販売
設立年月日	1947年6月27日
所在地	東京都港区芝公園一丁目8番12号
代表者	代表取締役社長　藤嶋　照夫
売上高	約341億円
資本金	約7.7億円
主要株主	伊藤忠商事株式会社　93.2%
従業員	1,209名（臨時従業員含む）