西豪州鉄鉱石事業の供給能力拡張に向けた投資を決定

-中長期的な鉄鉱石需要増に対応した供給能力の拡充-

2011年3月25日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)は、大手鉱物資源会社・BHPビリトン(豪・英)と共同で運営する西豪州鉄鉱石事業において、供給能力の拡張投資を行うことを決定しました。
投資金額総額は74億米ドル(約5,920億円)、その内伊藤忠商事の投資額は約3.9億米ドル(約309億円)となる見込みです。伊藤忠商事は2010年11月に約0.4億米ドル(約29億円)の先行投資実行を決定しており、これを加えた投資額総額は約4.2億米ドル(約338億円)となる見込みです。

本事業では、段階的な拡張計画(Rapid Growth Projects: RGP)を推進しております。今回の決定は、現在推進しているヤンディ鉱山での増産を柱とした拡張工事、及び2010年1月に決定している一部先行投資に追加されるもので、港湾における積込設備の増設、ジンブルバー鉱山(BHPビリトン社が100%の権益を保有)の開発、及び更なる拡張を見据え、港湾において鉱石ブレンディング用設備の新設を推進するものです。本拡張により、年間出荷能力は220百万トン超となる見通しです。

伊藤忠商事はBHPビリトン社と三井物産と共に、西豪州でマウント・ニューマン、ヤンディ、マウント・ゴールズワージィの3つの鉄鉱石JVを運営しており(各々の権益持分は、BHPビリトン社85%/伊藤忠商事8%/三井物産7%)、2010年(暦年)にはアジア向けを中心に約138百万トンを出荷しています。

伊藤忠商事は、中国等の新興国を中心に中・長期的に見込まれる鉄鉱石の世界的な需要増に対応する為、西豪州鉄鉱石事業を通じ、鉄鉱石の供給能力を拡充して参ります。

BHPビリトン社概要

設立

2001年6月30日

鉄鉱石、石炭、石油・天然ガス等を中心とする豪州BHP社と、アルミニウム、非鉄、石炭等を中心とする南アフリカBilliton社が合併して誕生した大手鉱物資源会社。
本社

豪州メルボルン

シドニー及びロンドンにおいて二元上場をしており(Dual-Listed Company)、その他

ヨハネスブルグ(南アフリカ)、ニューヨークでも上場している。

最近の業績

2010年6月通期(2009年7月~2010年6月):

売上高:52,798百万米ドル (約 4.2兆円)

税後利益:12,469百万米ドル (約 1.0兆円)

プロジェクト所在地

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