アジア市場における産業機械事業の再編

2011年3月31日

伊藤忠商事株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：岡藤正広、以下「伊藤忠商事」）は、アジア市場における産業機械の販売並びにエンジニアリング事業の更なる強化を目的に、子会社である伊藤忠システック株式会社（本社：大阪市中央区、代表取締役社長：伊時和夫、以下「伊藤忠システック」）を中心とした事業再編を、2011年4月1日付けで以下の通り実施します。

伊藤忠商事の子会社である以下3社を伊藤忠システックの子会社とし、アジア市場における産業機械事業の一元管理体制を構築します。
ITOCHU Systech Singapore Pte Ltd.（シンガポール）
忠創科技股份有限公司（台湾）
騰新機械(上海)有限公司（中国）
伊藤忠商事の半導体・ディスプレイ・セラミック・カーエレクトロニクス分野における製造装置販売事業を、伊藤忠システックへ業務移管します。

産業機械分野では、技術革新や生産拠点のグローバル化等、著しい産業構造の変化が続いています。産業機械のユーザーであるメーカー各社は、製造拠点を中国・東南アジアを中心としたアジア諸国に移転させ、設備調達等の意思決定を含む現地オペレーションを推進する傾向にあります。それに伴い、販売・エンジニアリング事業者もメーカー各社に合わせた対応が求められています。

伊藤忠商事は、この度の伊藤忠システックへの事業統合により、アジア市場における産業機械事業の一元的な管理・推進を実現し、迅速な意思決定のもとで、産業構造の変化にいち早く対応できる事業体制を構築します。伊藤忠システックは、1969年の会社設立以来、繊維機械ならびに高機能樹脂製造・加工装置の専門商社として、アジア市場を中心に幅広いビジネスを展開しており、顧客対応や商品開発力、技術サービス機能に大きな強みをもっております。今後は、伊藤忠システックのもと、アジア域内における海外間取引を増強するとともに、顧客であるメーカーの多様なニーズに応じたビジネスソリューションを提供し、産業機械事業の更なる拡大を目指します。

伊藤忠システック社について（2011年4月1日現在）

会社名	伊藤忠システック株式会社
代表者	代表取締役社長　伊時和夫
本社所在地	大阪府大阪市中央区南本町3丁目6番14号
設立年月日	1969年4月1日
資本金	4億8千万円
従業員数	100名（グループ合計200名）
事業内容	各種産業機械の輸入・輸出・三国間・国内取引・エンジニアリング業務
売上高	255億円（2011年度計画）
主要子会社	ITOCHU Systech Singapore Pte. Ltd. （シンガポール）忠創科技股份有限公司（台湾）騰新機械(上海)有限公司（中国） TEXMAC Services (Private) Ltd. （パキスタン）
URL	http://www.itochu-systech.co.jp/

ITOCHU Systec Singapore Pte Ltd.について（2011年4月1日現在）

会社名	ITOCHU Systec Singapore Pte Ltd.
代表者	Managing Director 西川広一郎
本社所在地	シンガポール
設立年月日	1994年3月31日
従業員数	16名
事業内容	半導体組立装置及びテスター等の電子機械・部品の販売、テスターテストサービス

忠創科技股份有限公司について（2011年4月1日現在）

会社名	忠創科技股份有限公司
代表者	董事長　伊時和夫、総経理　大野治
本社所在地	台湾新竹縣
設立年月日	1996年1月9日
従業員数	41名
事業内容	半導体・液晶関連・太陽電池関連設備の販売及び消耗部材の販売

騰新機械（上海）有限公司について（2011年4月1日現在）

会社名	騰新機械（上海）有限公司
代表者	董事長　伊時和夫、総経理田沼宏章
本社所在地	中国上海市
設立年月日	2005年1月4日
従業員数	30名
事業内容	電子機械・繊維機械等の各種産業機械販売

（参考）取扱産業機械事例

[写真] — マクロ社（カナダ）製「フィルム製造装置」（食品包装用などバリア性が高い多層フィルムの製造）