ベネズエラ石油公社向け融資契約締結について

2011年6月29日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)、三井物産株式会社(以下「三井物産」)、及び丸紅株式会社(以下「丸紅」) (以下、「三社」)は、国際協力銀行並びに日本貿易保険の支援を受け、ベネズエラ国営石油公社 (Petróleos de Venezuela, S.A. 以下、「PDVSA」)に対し総額7.5億米ドルの融資契約 (融資期間:15年) を締結しました。

三社は、本融資契約締結と同時にPDVSAとの間で日本向け輸出を前提とするベネズエラ産サンタバーバラ原油(*1)の引取りに関する基本契約(15年間)を締結すると共に、伊藤忠商事はサンタバーバラ原油以外の同国産原油及び石油製品に関してもPDVSAとの間で引取に関する基本契約を締結します。 これら契約に基づき、三社はベネズエラ産原油及び石油製品の供給源の確保、並びに引取・販売事業の拡充を図ります。

本件では、伊藤忠商事を主幹事として本融資を実施するため三社が共同で出資設立したオランダ金融子会社 (Santa Inés B.V.、出資比率:伊藤忠商事 50%、三井物産25%、丸紅25%)を通じて、国際協力銀行、及び日本貿易保険の支援を受けた市中銀行団からの融資金を、PDVSAに対し融資します。PDVSAは本件原油及び石油製品の販売代金を返済原資に充当します。

三社は、国営石油会社であるPDVSAとの関係強化を図り、日本のエネルギー資源ソースの多角化と本邦企業の同国石油・ガスセクターにおけるビジネス機会の創出・拡大を推進していく方針です。

  1. サンタバーバラ原油は、ガソリンや中間留分など付加価値の高い留分が多く含まれる高品質の軽質原油として知られます。